ソーシャルアタックに気をつけて。

今日はこの話題かなぁ。

  • ウィルス作成罪初適用 知人に送った疑い、男を送検(産経新聞Yahoo!ニュース

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120126-00000155-san-soci
いろんな部分で見所があるこのニュース、元々の発端となった「まとめブログ乗っ取り」と今回逮捕された人については検索すればwikiが見つかるので興味のある方はgoogle先生に訊いてください。


なんで、これを取り上げようかと思ったのかというとこれ、wikiが正しいとするなら、きっかけがソーシャルアタックから始まってる事件であること。
「ソーシャルアタック」ってgoogle先生で調べてもこれだ! って定義が出てこないので漠然とした概念を書くと「現実社会での攻撃」「現実世界での接触」。
(そのように定義づけてる人も多いので、そういうことで)


パソコンでの犯罪って映画のように、ネット回線を通してキーボード叩いて「ビンゴ!」と叫ぶようなものではなくてですね。
クレジットカードの不正利用なんかと同じく、対象への直接接触が多いのですよ。


ある日突然、サイトやブログ運営者に因縁のようなメール(著作権侵害だとか、画像や文章をぱくったとか、人権侵害だとか)が送りつけられてきます。
応じないでいると弁護士をつけて裁判沙汰にするぞ!とか言い出してきます。
そんなことを言われたら裁判沙汰なんかイヤだから、心優しいあなたは何とか話をしてわかってもらおうと直接会おうとするでしょう。
ですが、直接会ったら因縁をふっかけてきた、メールを送ってきた人間の勝ち。
怖い人が待ってたり、わけのわからない論法で何時間もまくし立てられ、そしてその人間の要求をのまされるという。
はっきり言ってしまえば「プロクレーマー」、大阪弁で言うと「やから」ですね。


で、実はこれ、そんな新しい手段じゃなくて前世紀にもあった手段で、いまだにそれが使われてるんだなぁと驚いたから取り上げたわけです。
自分は確認出来ませんが、草の根通信の頃からあるんじゃないかな?


そういうメールや書き込みやアクセスがあったらどうすればいいか? って、そういえばあまり教えられてないなぁと。
相手が「裁判を起こす!!」とか言ってくれば訴状が届いてから動けばいいわけで、直接会うのは危険。
法律を盾に取って心理的プレッシャーをかけるのは彼らの常套手段ですから。
あと、「お前の住所はわかってる」とか「家族に危害を加える」みたいな文面があったら保存して、プリントアウトしたものを警察に持って行きましょう。
今回の事件と同じく調べてくれますので。
(自分がもうひとつ書きたかったのは、こういう書き込みでも警察が動いてくれるんだなぁ、ということ。昔は子どものケンカ扱いで鼻であしらわれてたから)


何にしろ、そういうメールや書き込み、アクセスがあったら直接会うのだけは絶対に避けるべきだと思いますので、何かのご参考になればと思います。


<PS1>
ネット歴が長いとそれなりにこういうソーシャルアタックから始まるトラブルを周囲で見てますが、わりとその対処法って語られてないなぁと。
事態を収めようと直接会うのだけは絶対にやめたほうがいいです。
なぜなら彼らの目的は「アナタと直接会うこと」だからです。
相手が法律を持ち出してきたら、あなたも法律の場で戦えばいいだけのことです。


PS2
身に覚えがない、自分は間違ってないと思ったら無視を決め込むのも手だと思います、はい。