何度か目の「伝言板がない理由」。

で、もう少しironさんのところのページの話題を引きずります。ironさんゴメンなさいね。
大石英司氏のこの言葉。

ブログも作れないような度胸のない卑怯者が偉そうなことを言うな

これをどう考えればいいのかと。
おそらく「言いたいことは言うクセに気に入らない意見ははじくというのは卑怯だから、ブログというインプット・アウトプット出来る場を用意して公衆の面前で議論をおこなえ」ということでしょうか。
議論も出来ないような度胸無しが偉そうなことを言うな、と。


あれ?
自分こういう人に対する文章を一度書いたような…あ、「議論はキャッチボール」で書いたのか。

球を一方的に投げてきて「オマエは球を投げ返さなかった。だから俺の勝ちだ!!」って、ワケワカラン。

ブログも作れないなんて根性無しの卑怯者だ。だから俺の勝ちだ!!って、ワケワカランです。


いや、本当に聞く耳がある、人の話を聞こうという人とは議論できると思うのですよ。
でも己自身はブログとウェッブ日記の定義付けを提示していないのに

ブログと日記は似て非なるものです。次回以降は、ブログと日記の定義づけをしてから、ブログ論を書いて下さいね。ハ〜ト

と書いちゃうような人とは到底議論が成り立つとは思えないのです。
「ブログとウェッブ日記とはこう違うと思う。だから氏の意見は…」というふうにまず自分の意見を提示する、まず自分から球を取ってくれないとキャッチボールは成立しないと思います。


そしてウチの日記にコメント欄がなかったり、伝言板が無い理由。


「4コマの感想を…」…メールで送っていただいてはどうでしょう。
「イラストの感想を…」…メールでも送っていただければ嬉しいです。。
「ボルトはけしからん!!」…メールでお伺いします。
「メールだと敷居が高くて…」…メールも伝言板も"マナー"は同じだと思います。
「ウチの日記でボルトさんの記事を引用したので…」…トラックバックは受信してるので、何かあればこちらからもトラックバック打ちますよ。


伝言板やコメント欄、必要ですかね? メールで十分な気も。
自分に何か伝えることがあればメールをお送りいただければ済みますし、実際感想・お叱り・提案をメールで送ってきてくださる方もいます。
じゃあなぜ伝言板が存在するのでしょう。伝言板って何だ?


浅学な自分の考える「伝言板」の存在意義。

①感想や意見などの情報の伝達をおこなう場。
②議論の場
③同じ話題を論じることでの情報を共有できる場。
④自分の存在を管理人に知ってもらう、自己存在のアピールをする場。
⑤自分の存在を不特定多数、他者に知ってもらうためのアピールをする場。
⑥場を共有することで親近感を深める親睦作用の場。


ファンページにおいて活動の中心が長らく伝言板中心だったのは①〜⑥の場の機能があったからだと思うのですね。
でもこの①〜⑥の機能がオフィシャルサイトや「2ちゃんねる」に移行してしまい、個人のファンページでは成り立たなくなった。
これが個人のファンページが廃れていった理由のひとつだと自分は考えます。


信じられないかもしれないけれど、昔は伝言板ひとつ置いてるだけでファンページを名乗れたし、大手サイトになれたし、伝言板CGIが組める人間は「神」扱いだった時代があるのですよ。
それはニフティなんかのフォーラムの延長にそれらがあったからだと思いますが。


それでですね。自分は「ホームページには伝言板を置きやがれ!!」なんてのはウェブ前世紀の遺物だと思うのです。
というのも、伝言板なんて無くてもページを運営するにあたり不都合はまったくないからです。
ウェブがテキストベースの時代だったオールドタイプじゃないかと。


①の感想や意見はメールで送ってくれればいいじゃないですか。なぜ第三者の人目に触れさせなければいけないのでしょう?
②の議論は時間の無駄なんで他でやってくださいと。自分の負けでいいですから。
③はそういう機能をもっている「ファンページ」でやっていただければいいかと。
④はメールを送っていただければ飛び上がって喜びますし、印象も深くなりますし絶対に忘れないです。


問題は⑤と⑥なんですね。
⑥については…やっぱり絵を描いてたりすると反応が欲しいものなんですね。絵描きサイトに伝言板があるのは⑥の理由が大きいと思います。
しかし伝言板撤去経験者の自分から言うと「無くても何とかなる」もんです。
伝言板について悩んでる時間があればその時間を創作に回し、作品を向上させることが出来ればメールでも感想をいただけるようになりますし、他のサイトで感想を書いていただけたりするようになるし。
そうは言われてもやっぱり捨てきれないという人もいるわけで、やっぱり⑥が伝言板を設置する主な理由かなぁ。


⑤は…伝言板を置いてると宣伝書き込みがあったりしますよね。
「ワタシも『Fate』好きで、サイト運営してます。一度遊びに来てくださいね」というような文章の投稿があって、訪問してみたらマルチポストだったりとか。
あと、蕩々と自分語りをおこなっていったり、サイトにも管理人にも関係がないようなことを書き連ねたり。
荒らしなんかも自己顕示欲にもとづいておこなわれるわけで、広義には⑤の理由ですね。


注目されてる、人気がある伝言板というのは、それなりに見てる人がいるわけです。
そこの伝言板で何かすれば、やっぱりそれなりに目立つわけです。
自己顕示欲を満たしたい人にとってこれほど適した場はない。
だから自己顕示したい人なんかは注目されてるページに「伝言板を設置しろ!!」なんて言うのですが。
(①の感想をメールじゃなく伝言板で…ってのもこれに入るのかもしれません。注目が集まる中で感想を書くことにより目立つ、みたいな。他人に見られないのなら感想書きませんって…。)


でね、⑤と⑥の理由から自分が伝言板を設置しない理由を書くと。
⑥について。
ウチも昔は伝言板あったんですよ。でも書き込みが少なくて、だけど書き込みに期待してる自分に疲れて削除しちゃった。当時書き込んでくれた方々には悪いなぁと思いましたが。
それで削除しちゃったら削除したでスッキリして、運営上まったく問題なかったので。


⑤については関わってる時間がないです。
目立ちたかったら自分で頑張ってもらうしか。


で、もうひとつ自分が伝言板を置かない理由を。
例えば「Aは最高!! Bはダメ」と書き込みがあったとします。で、その次が「いや、Aはクソ、Bは最高!!」という書き込みだったら、管理人の人はどうします?
自分なんかはAとBも良いところ悪いところもあるから、感想は人それぞれみたいな書き方をします。そう、相対する意見があったときどうするかというので悩み、調整し、書くことに時間を取られるわけです。
これが非常に面倒。きちんと調べて書かないといけないし。
管理人としてどっちか一方の立場を取るのは簡単ですが、そうなるともう一方の意見を書いた人の反感を買うわけで。自分はそれができない。
だから伝言板を置かないってのもあります。


自分にとっては必要ない。
時間を取られるのがイヤ。


この二点の理由で自分はコメント欄も伝言板も置かないんですけどね。
それでも伝言板を設置しろというアナタ、一度自分にメールを送ってみては?




メールを送ったら、ほら、必要なくなったでしょ?(笑)