Tくん、元気かな?

 ちょっとした思い出話を書こうかなぁと。

 いまはもう家にパソコンがない人が増えてるんじゃないかなぁと思うのですがいかがでしょうか? 自分がはじめてパソコンを買ったのは1996年の12月だったかと。『鬼畜王ランス』が1996年の11月発売だから間違いないと思います。

 パソコンを買った理由は当時の会社の先輩から「これからはコンピューターで図面を書く時代だ!! そのためにパソコンを買って一緒に練習しよう!!」と熱心に唆されたから。そのころ自分もドラフターで図面を書いたりしてたので、じゃあ買ってみようと。

 ちなみにドラフターってのはこんなの。

武藤工業(ムトーエンジニアリング)のドラフター 卓上ドラフター 販売

 見たことない人も多いんじゃないかしら。 

 出たばかりのボーナスを握りしめて同期の同僚と秋葉原石丸電気へ。この同僚がパソコンに詳しかったのでついてきてもらったの。当時まだパソコンにはPC98とDOS/Vかっていう選択があったんだよね。同僚が言うにはPC98を買え、と。当時ソフトや周辺機器もPC98とDOS/Vで分かれていて、世間一般的にはPC98のほうが多かったから。そしてその同僚が言うにはPC98ならエロゲーが遊べるぞ、と。

 というわけでNECのミニタワーのバリュースターを購入。その同僚の車で当時のアパートへ。説明書を読みながらセッティング。懐かしのこの画面が表示され、パソコンのある生活がスタート。

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 しかしさ、パソコンを買っても家ですることなんてないんですよ。確か「一太郎」と「Lotus1-2-3」のバンドルされたパソコンを買ったのですが、そんなに家でものを書く? 表計算する? することがないからパソコンに一緒についてきた「パソコンの慣れ方」みたいな冊子のチュートリアルをおこなうだけ。

 だいたい図面を書くために買ったのに、その図面を書くCADが何十万円もして当時の自分では買えるわけがない。熱心に購入を唆してきたあの先輩はいったいなんだったのだろう?

 これは困ったぞ、と。パソコン買ってもすることないじゃん? これは困ったことになったぞ、と。

 ただ、当時インターネットが始まったぐらいで、このパソコンに「ホームページを作ってみよう」みたいな冊子がついていて、HTML構文をメモ帳に打ち込んでいろいろ表示させて面白がってたかな。それが今も続くホームページなのですが。

 とにかくすることがなくて同僚に相談したところ、じゃあゲームを買おうという話になりまして。またもやその同僚と秋葉原へ行き石丸電気のソフト館へ。当時は総武線の高架下にあったはず。そして連れていかれたのがエロゲー売り場。

 「普通のゲームは家庭用ゲーム機でもプレイ出来るけど、エロゲーはパソコンでないとプレイ出来ないぞ?」とその同僚に唆され。また唆され。でも自分もエロは嫌いじゃないよね。そして厳選して購入したのが『鬼畜王ランス』。買った理由は絵が好みだったのと、クリアなパッケージにいろいろなグッズや冊子が入ってたから。お得やん? と。

 『鬼畜王ランス』はプレイしてみるとゲームは戦略性が高いシミュレーションだし、絵は綺麗だし、どハマりしましたねぇ。当時は攻略サイトなんてなかったから、攻略方法が書かれたムック本が出るまでエンディングに辿り着けなかった記憶があります。それぐらい難しかったです。

 そしてそれからその同僚、Tくんとは友人として、大阪に転勤になるまで毎週金曜日は一緒に秋葉原に通うことになりましたとさ。

 と、なんでこんな昔の話を書いたかというとこの記事を読んだから。

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 自分のパソコンの原点は間違いなく『鬼畜王ランス』。そういやアリスソフトのゲームもプレイしまくったよなぁと。ちょっと長い記事ですがエロゲーの歴史がよくわかる記事なので、懐かしいかたも、若くてわからないかたもどうぞ。