あれから5年。

今年、2016年の3月11日で東日本大震災から5年。
2012年の5月から宮城県に来て東北のあちこちで仕事して。
その間見てきたことをつらつらと書こうかと。


2012年に東北に来た当時は被災地沿岸には崩れかけた建物や瓦礫がまだ膨大な山積みになっていて。
遅々として処理が進まないこと、そして瓦礫処理に反対する勢力の声の大きさにこの日記でも苛立ってましたね。
2016年の今では住宅や建物の基礎は一部残ってますが、瓦礫の処理はほとんど終了。
学校などの建物の解体もほぼ終了。
福島県福島第一原発の周辺(帰還困難区域)が一番対応が遅れていて、瓦礫処理さえされず被災した当時の街並みを残していますがこれももうすぐ対応されるのでしょう。


2012年に来た当時より一番進んだなぁと思うのは道路。
三陸道は石巻まで完全片側2車線(以前は1車線で大渋滞した)になったし、釜石道は出来たし、宮古市までの三陸道もかなり出来てきたし。
今年、南三陸まで三陸道も繋がるし。
常磐道は片側一車線とはいえ東京まで完全開通したし、国道6号線も開通したし。
2012〜2013年当時は東北のあちこちの現場に行くのは不便でしたけど、今は楽になったなぁ。
前はいわき市へ行くときには仙台からだと福島県の郡山まで行って磐越道に乗るしかなかったけど、今は常磐道一本で行けちゃうし。
岩手県の沿岸に行くときは延々と山越えしなきゃいけなかったのに東北道から釜石道で沿岸まで楽に行けるし。
常磐道から三陸道が岩手県まで開通すれば物流が変わって復興も進むだろうと思います。


鉄道の常磐線も坂元〜山本〜新地あたりの高架工事も進み、浜吉田駅から相馬駅までが今年の12月には繋がる予定。
竜田駅から原ノ町駅は帰還困難区域を通っているため再開の目途は立っていませんが、ここもそのうち通れるようになるのでしょう。
宮城県岩手県の一部の区間はBRT(バス)になっちゃったのでこのへんは今後の課題かな?
(平日は復旧工事のダンプや作業員さんの車が多くて渋滞しちゃうので)


東北一の歓楽街、国分町はかなり静かになりましたねぇ。
自分が来た当時は平日でも朝の3時〜4時まで人がいっぱいいたのに、今はかなり減りました。
自分がよく行くお店の人たちも「お客さんが減って暇」って口を揃えて言いますし。
復旧・復興工事のバブルが終息したせいなんですけどもね。
その中で増えたのがキャッチの客引き。
大迷惑!!
仙台に観光に来る人たち、キャッチの客引きについて行ったら絶対にダメですよ。本当にしょうもないお店で美味くもない料理を食べさせられ、高いお酒を飲まされるだけだから。
じゃあ、どうすればいいか?
こちらをご参考に。
・みやラボ!
http://www.miyalabo.jp/
地元の人が評価を書いてるお店がたくさん! 食べログと違い好意的なレビューしか載せないのでその分「ここはおすすめ!!」って地元の人が好意的におすすめするお店が載ってます。
自分もレビューを書いてますので是非どうぞ! ダイレクト・マーケティングです!


道路が通り、電車が復旧し、交通が便利になった反面、今の経済性をどう持続させていくのか? については「?」マークがつきっぱなしだし、まだまだ仮設住宅に住む人たちがいるので復旧・復興もまだまだなんですが、自分が来てからの4年間を振り返るといろいろな動きがあったなぁと。
新幹線も3月には北海道まで開通しますし。
東北の現在の姿もなかなか報道されなくなってるので、震災から5年を迎えて東北はどうなってるのかを是非見に来ていただきたいです。
交通はめちゃくちゃ便利になりましたから。
仙台には「とらのあな」も「メロンブックス」も「ヨドバシカメラ」もあるのでオタクの人も安心ですよ。


みなさん、ぜひ東北に来てけらいん!