ひとりでいるってー 素敵なことねー

来週のアメトーークが「独身こじらせ芸人」ということで、独身のこじらせザマについてこの日記で書いてきたので自分も一応書いておこうかなぁと。


まずね、独身がこじれる理由は前に書いたけど「結婚出来ない人」って普通にいるわけですよ。
人は空を飛べないし、水中に何時間も潜れないし。同性愛者は同性しか愛せないのと同じで結婚出来ない人っていうのも普通にいるんですよと。
さらに突き詰めれば「結婚? 何それ?」っていうふうに自分とはまったく関わりがないって思ってる人もいます。
だからここでいう「結婚出来ない人」っていうのは「結婚したいけど出来ない人」ではなくて「結婚する気もないし、結婚について自分とは関わりがないと思ってる人」なので、言葉の使い方としては「結婚しない人」が正しいのかもしれないですね。


まず考えが違うんですよ、独身をこじらせてる人は。
「すべての人が結婚出来る。だから結婚しないのはおかしい」じゃなくて「すべての人が結婚出来るわけじゃない。だから結婚しない人がいるのはおかしくない」なのですよ。
さらに「結婚したい人たちの市場」に自分たちは参入しないんだから、「結婚したい人たち同士」の結婚の可能性が高まるんだからいいでしょ? と。


もっと言えば「結婚しない人」って「ひとりでいること」がデフォなんですよ。
「ひとりでいること」に何の疑問も感情も持ってません。
「寂しい」という感情? わからない、なんですよ。
恐らく無人島にひとりで放り出されても「へぇー、そうなんだ」って感じでひとりで粛々と暮らし始めると思います。
逆に何人か一緒に無人島に放り出されたら「俺はこっちにねぐら作って暮らすから、そっちはそっちで暮らせば?」と言って別行動を取り出すかもしれないです。
それぐらい「ひとりでいること」が標準なんですよ。


独身をこじらせてる人って「ひとりでいること」が標準だから家事も自分でするし、健康にも気をつかってるし。
芸能人で独身をこじらせてる人の特集が組まれると、このどっちかのパターンですよね。
家事を徹底的におこなう人か健康にものすごく気をつかってる人か。
それを見て女性がどん引きするという。
でもね、独身をこじらせてる人にとってはそれが当たり前なんですよ。
家事をして健康に気を使ってライフサイクルを崩さないのが。
もはや信仰といっても過言ではないと思います。


よく言われるのが「独身でいて、病気になったとき困るでしょ?」と言われます。
独身をこじらせてる人の回答はこうです。


「俺、病気になんかならないから」


病気になったら困るから徹底的に掃除をし、徹底的に洗濯をし、徹底的に気をつかった食事を摂ります。
健康に極限まで気をつかい、ストレスがたまるようなことは一切しません。
身体に不調があればネットで徹底的に検索し、その対応策をとります。
独身をこじらせてる人は病気になったらおしまいだと知ってるから。
その健康でいるための活動は本当に信仰といっても差し支えないと思います。


あと言われるのが「将来、世話をしてくれる人がいなくて困るでしょう?」ということ。
これも独身をこじらせてる人の回答は「結婚しててもなるようにしかならないんだから、考えてもしょうがないんじゃないかなぁ」です。
むしろ安楽死について真剣に考えてたりします。
あと、将来困らないようにめっちゃ貯金してたり。


「ひとりでいること」が標準の人に結婚しろって言っても仕方ないんじゃないかなぁと自分は思うんですよね。
逆に「結婚したいけど出来ない人」を結婚出来るようにしてあげたほうがいいんじゃないかなぁと。
独身税についても自分は基本的に賛成ですし。


「ひとりでいること」が標準な人もいるということを認めたほうが「結婚したいけど出来ない人」との違いがわかって結婚率上昇の対策もとりやすくなるんじゃないかなぁと思います、はい。
「結婚したいけど出来ない人」には結婚出来ない理由や原因はあるだろうけど、「ひとりでいること」が標準な人には元々結婚っていう選択肢がないので。