ズレてるのはどっち?

今日はこの記事を読んで思ったことを書こうかなぁと。

  • 飲み会に“残業代”は、つけるべき? (Yahoo!ニュース)

http://bylines.news.yahoo.co.jp/kawaikaoru/20140117-00031711/
職場の飲み会にどうこう言うつもりはまったくないのですが、「上司に飲み会に強制参加させられる若手」っていう昔ながらのステレオタイプの姿に「?」と。
というのもこっちの記事。

  • 飲みニケーションはすべきなのか?(日経BPネット)

http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20130529/352353/?ST=career&P=1

「飲みニケーション」という言葉は、すっかり過去のものになりました。お酒を出す飲食業の皆さんからも「上司・部下のペア客はめっきり減った」という話をよく聞きます。

繁華街や居酒屋やスナックに飲みに行った自分自身の体験としても「上司に強制的に若手が参加させられる飲み会」って減ってるんじゃないかなぁと。実際あんまり見かけないし。
今はアルコールハラスメント、略してアルハラも問題視されますし。

  • アルコールハラスメント (Wikipedia

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%83%AB%E3%83%8F%E3%83%A9%E3%82%B9%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88
上司が社会的立場を利用して部下に飲酒を強要すればアルハラになっちゃうので、それなりの企業ではアルハラは御法度になってます。
そんな上司が若手を誘いにくい、そして実際に誘うのが減ってる現在で上の記事を見ると「あれ? この記事ちょっとズレてない?」と思ったんですよ。


実はこういう「実社会とのズレ」を感じたのがもうひとつありまして。それはクリスマスなのですが。
クリスマスシーズンが近づいてくるとマスコミは「高級レストランで豪華な食事に高額プレゼント、そして高級ホテルにチェックイン」という記事を書いてますが、それにも「?」と。
それはウチの職場に増えた若手にクリスマス前に聞くと「そんな要求する女は嫌だ」「そんなことしないと付き合えないのならつき合わなくていい」「そんなお金ない」「それだったら家でゲームしてたほうがマシ」との反応が返ってきたからなのですが。
職場以外の若手に聞いても「仕事で忙しい」「平日にそんなことしてる時間ない」、彼女がいる若手に聞いても「特別にすることない」「メールを送るぐらい」「プレゼントを贈るかな?」などなど。
マスコミが伝えるような「クリスマスは高級レストランで豪華な食事に高額プレゼント、そして高級ホテルにチェックイン!!」なんて考えてる若手はほとんどいなくて「あれ? マスコミが伝えるクリスマスの過ごし方ってズレてない?」と。


飲みにケーションにしろクリスマスにしろ、マスコミが伝える姿って何かズレてない? と自分は思ったわけですよ。
バブル期の世相でアタマが止まってるんじゃない? と。
飲みにケーションもクリスマスの記事もバブル期の姿そのままですよね。


なんでマスコミはバブル期でアタマが止まってるのかなぁと考えると、その理由は色々あるとは思うのですが、自分はマスコミが年寄りを相手にしてるからだと思うんですよね。
バブル期で美味しい思いをした40歳後半以上の世代を相手に。
そういう世代の溜飲を下げるために記事を書いてるからアタマが止まってるんだろうなぁと。


飲みにケーションの記事は「今どきの若者は」という批判と「賢い上司であるために」というライフスタイルの提案で年寄りの溜飲を下げさせるものになってます。
クリスマスの記事も「自分たちが過ごしたクリスマスは間違っていない。今の若者もそう過ごしてるはずだ」と溜飲を下げさせるものになってます。
その年寄り向けに書かれた記事を自分なんかが読むと「今の時代とものすごくズレてね?」と思うのですが。
記事が年寄り向けに発信されてるのなら、そりゃ若者はマスコミから離れていくわなぁと。


いや、ズレてるのはお前で、マスコミが正常だよって言われればそうなんだろうなぁとは思いますが。


最近テレビや新聞を見ていると「なんでこんなに年寄り向けの番組や記事になるんだろうなぁ」と思うことが多くて。
「なんか今の世の中と記事とズレてない?」と。
そう感じたので書いてみた今日の日記でした。