そんな時代もあったねと

職場の若手が液晶テレビを買ったということで色々話していて思いだしたことを書こうかなと。
まずはこの記事。

  • 夏の節電を機に、あなたもテレビを買い換える? 新市場を形成する「バッテリー内蔵液晶テレビ」(ダイヤモンド・オンライン)

http://diamond.jp/articles/-/12250
東日本大震災直後は電力不足が真剣に懸念されていてこういう家電製品が発売されてたり検討されたりしてたよなぁと。
蓄電池付きとかピークシフト機能付きとか。
シャープのフリースタイルAQUOSはニーズがちょっと違ってるので生き残ってますが、東芝のP2は製品ラインナップに載っていないので生産停止したのかな?
何にせよフリースタイルAQUOSも家電量販店では片隅に追いやられ、P2なんかは見ることすらないのですが。
んで、この記事、2011年5月16日という震災直後の電力不足が真剣に懸念される中で書かれてるのでこういうことを書いてます。

このように、これからは内蔵バッテリーを搭載した家電製品が増える可能性が高い。冷蔵庫などは通常24時間通電させておく必要があるが、内蔵バッテリーを搭載することで1日数時間は通電しなくてもいいようにできるのではないだろうか。たった数時間でも、電気を使用しなければ、十分な節電になるだろう。

調べてみましたが蓄電池付き冷蔵庫は製品化の計画も販売もなかったみたいですが、それほどこの時期は電力不足の懸念で切羽詰まっていたわけです。
「内蔵バッテリーを搭載した家電製品が増える可能性が高い」と。
今からみればそんな家電製品は発売されていないので笑い事ですが、当時はそれはそれは真剣だったのですよ。


これがたった3年前のことです。


そして2014年の今日、もうすぐ震災から3年ですが、こういう停電や電力不足に対する家電製品やライフスタイルのイノベーションって進んだんだろうか? と。
震災前のように「電気はいつでもどこでも誰にでも『あって当たり前』」で「使い放題」みたいな考え方に戻ってないだろうか? と。
喉元過ぎれば熱さ忘れるではないですが、もうみんな3年前のように電気のことを考えるのをやめてないかなぁ? と。
店頭からのP2の消滅、その後の家電製品を見ていてそんなことをふと思ったりして、若手に蓄電池付き液晶テレビのことを面白おかしく話したのでした。