マイナー作品ほど電子書籍化を

ここは別に社会問題を取り上げる場所でもないのでうだうだと。


先日、Twitterのほうで電子書籍に関してtweetしてたのですね。それはやっと電子書籍元年が来たなぁということなのですが。それについてうだうだ書こうかなと。
あ、ここで取り上げてる電子書籍は一部雑誌とコミックのことね。


いま自分が定期的に読んでる本は週刊少年ジャンプ週刊アスキーとたまに週刊新潮なのですね。
このうち週刊アスキーはどこのコンビニでも買えるわけじゃなく買い逃すこともしばしばあったのですが、今年の夏からiアプリBOOK☆WALKERでの電子書籍版の購入に切り替えました。
そうすると買い逃すこともなくなったし、バックナンバーを廃品回収に出す手間がなくなったし、なによりずっと手元に残しておけるのでバックナンバーを読み直すのにも便利。とても便利づくしだなぁと。
で、気付くと週刊アスキーで連載されている『パーツのぱ』や『花のアンドロイド学園』も最新刊が紙媒体と同じ日に発売されている。自分はこの2つの作品は単行本を購入してるので、古本屋に出さずに済む電子書籍版はとてもありがたいなぁと。


週刊少年ジャンプを購入しているので連載されているいくつかの作品は単行本で購入しているのですが、これもジャンプBOOKストア!で最新刊を3ヶ月遅れぐらいで買うことが出来ます。(モノによっては紙媒体と同じ日に買えます)
ジャンプBOOKストア!ではヤングジャンプの単行本も買えますのでヤングジャンプの作品も結構購入してます。
長期連載されてる作品だと本棚の場所を取りますし、2〜3巻程度の作品は本棚の整理のときに泣く泣く手放すはめになります。そしてそういう作品は発行部数が少ないから古本屋でも買い戻せなかったりするので電子書籍版はとても重宝します。


自分がメインで電子書籍を購入しているeBook Japanも最近は品揃えが良くなってきて、講談社電子書籍にチカラを入れてるおかげでか人気作品が紙媒体と同じ日に買えるようになってとてもありがたい。
あまり初版が発行されず、古本屋でも買えないような作品がたまにラインナップされているのも嬉しいです。


というわけで、自分の場合なのですが、小さな出版社の発行部数が少ないややマイナーな作品は電子書籍にならないので本屋に買いに行くのですが、電子書籍で買えるものは電子書籍で買うようになってます。
電子書籍版はとにかく場所を取らないし、古本屋に売り払うこともしなくていいし。本棚と部屋のキャパシティーをどう考えるかという問題をまったく考えずに済みます。
ウチにはカラーボックスの本棚がひとつあるだけで、そこは電子書籍にもならない、発行部数も少ない、買い戻せない本だけがあるだけで、ほとんどの本は電子書籍になってしまっている状態。
そこでふと思いまして。
「これってやっと電子書籍元年なんじゃないの?」と。
それをうだうだとtweetしたのですが。


で、そこでまたふと思いまして。
小さな出版社や初版が少ない、言ってみればマイナーな作品のほうが電子書籍に向いてるんじゃないかなぁと。
メジャーな大手出版社は軒並み電子書籍にチカラを入れてますが、そうじゃないマイナーな出版社のほうが電子書籍には向いてるんじゃないかと。


某マイナーな出版社さんからニッチな層向けの作品が出されました。(名前は秘します)
その作品がネットで取り上げられるや否や初版は完売。手に入れるには重版を待つのみでしたがマイナーな出版社さんなのでなかなかGO!がかけられず。(出版社の体力的なことか印刷所の都合かはわかりませんが)
で、重版がかかったころにはその作品への熱狂はおさまっていたという。
これ、もしも紙媒体と同時に電子書籍版が出てればどうだったでしょうか?
そのマイナーな出版社さんはその作品の名前を冠したビルを建てられていたかもしれませんよ?(笑)


ネットで話題になった作品がいま手に入る。
それは初版が少なかった作品でも、本屋に並んでないので注文しないと手に入らない作品でも、紙媒体としては絶版になってしまった作品でも、古本屋でも手に入らない本でも。
これ、マイナーな出版社のほうがメリットが大きいと思いませんか?
買い手としても読みたい! と思ったときに買えるのと、手放さなくて済むってのはマイナーな作品ほどメリットなのですよ。
自分の場合、電子書籍で読めない本は紙媒体で買って先述の棚に並べてるのですが、それでも棚いっぱいになっちゃうので年に1回、発行部数と買い戻しと電子書籍化の可能性を考えて泣く泣く古本屋に持っていきますが、手放すと買い戻せない作品が多くて、それが減るのは精神衛生上とても良いので多大なメリットなのです。


メジャーな大手出版社だけではなく、マイナーな出版社からも紙媒体と電子書籍版が同時に出る。
そうなったら電子書籍の元年から普及期に移るんだろうなぁと思います。


あと、もうひとつ現状の電子書籍で改善して欲しいのは、どの作品がいつ電子書籍版で出るのか予定をわかりやすくして欲しい。
というのも電子書籍はアプリや出版社ごとに発売日がバラバラなのでとてもわかりにくい。
紙媒体は新刊情報があって何日にこの作品が出るってのがわかりやすいんですが、電子書籍版は気まぐれで新刊を出してるようにしか思えないぐらい新刊のスケジュールがわかりにくい。
この新刊情報について各出版社が改善すれば、それだけで電子書籍の売り上げは変わると思いますけどいかがなもんでしょ?


あ、町の本屋がバタバタ潰れていく中、電子書籍対応はマイナーな出版社さんほど喫緊の課題だと思いますがどうでしょうねぇ?
電子書籍が本屋を駆逐するんじゃなく、潰れていく本屋から出版社が駆逐される時代になってますもん、いま。
CD屋という販売チャンネルを失った音楽業界がどうなったか、考えればわかりますよね。


とりあえず竹書房芳文社双葉社日本文芸社はもうちっとだけ電子書籍にチカラを入れてくれんものかなぁと。
萌え系雑誌の作品じゃなく、工事現場に置いてある雑誌系のほうの作品の電子書籍化に。
それらの作品ってコンビニ単行本では発売されるんですが、買い逃すと二度と手に入らないので往生するんですよ。


<PS>
自分の場合、本屋で本を探すより、コンビニでコンビニ単行本を探してるほうが多いかもしれません。
コンビニ単行本の電子書籍化希望です!