『恋は地獄車』
読んだマンガの感想とか。
- 作者: 瀬戸口みづき
- 出版社/メーカー: 芳文社
- 発売日: 2011/01/13
- メディア: コミック
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なぐる男や腕の悪い美容師や無職のプータローと付き合っちゃう、薄幸のダメ恋愛依存症、だめんず・うぉ〜か〜の万里子と
ヒモのくせに掃除や洗濯、料理なんかの家事を一切することもない完全無職で「結婚」という言葉から逃げ回ってるカズオ。
このふたりの共依存生活を描いたマンガなのですが、自分が紹介したいのはむしろこっちのふたり。
だめんずにひっかかりまくる姉を見てきたせいで、男性不信になってしまった万里子の妹、千歳。
万里子の上司で、独身主義者の後藤さん。
このふたりの関係にキュンキュンするのですよ(笑)。
というのもこの後藤さん、ある意味カズオ以上のだめんずでして、その独身主義の主張は2ちゃんねらーの共感を呼ぶんじゃないかしら。
万里子に
「…後藤さんはなんで彼女を作らないんですか?」
と聞かれての後藤さんの回答。
「めんどくせぇからだよ!! それ以外に理由なんざいるか!!」
「女ができたら週末は拘束されデート中にアクビでもしようもんなら『楽しくないの?』と唐突にスネられ」
「うっかり数日放置した後は『浮気してんの?』と理不尽に疑われ」
「このトシになると結婚するかしないかの二択をせまられる」
「『私サバサバ系だからそんなことしないよ(はぁと)』とか言うヤツが一番危ないんだ!! 覚えとけ!!」
後藤△
海に行ったとき、一緒に泳ぎに来る彼女はいないんですか? と聞かれて後藤さん曰く
「オレはいないし、いりません」
「水着をホメなきゃスネられ、さらに去年の水着との些細な違いまで気づけと無理を言われ、彼女と海なんて面倒なだけですよ」
「本っ当にどうでもいいのに」
後藤さんパネぇっす!!(笑)
しかし、そんな後藤さんの発言に対し勘違いしちゃったお方がひとり。
おいおいおいおいおい!!
難攻不落の城塞都市、後藤さんはカズオよりヤバイって!!
千歳って、姉のだめんずを見てきてるので男性不信というか、男性がいなくても強く生きていくことを目指してるというか。
大工仕事は男性顔負けだし、男性が開けられないビンのふたを開けたり、身長より高い本棚を作ったり、バーベキューではコンロの設営もこなし、ガッチン漁まで出来ちゃう。
だけどそこは千歳も乙女というか、むしろ引き継がない方がいい方の血を継いでるというか。
姉の会社に忘れ物を届けにいった千歳、その千歳に後藤さんがひとこと。
「おんなのこ」扱いされたことで千歳、陥落。
その後、後藤さんにおごってもらった缶コーヒーを自作の神棚に祀りあげる始末。
うん、あんたもダメ恋愛依存症体質だよ、姉妹揃ってな(笑)
んで、この千歳と後藤さんがどうなるのかなぁ〜ってときに考えなきゃいけないのが姉の万里子。
というのも後藤さん、薄幸の、ダメ恋愛依存症の万里子をイジるのが好きだから。
というか後藤さん、むしろ万里子には幸せになって欲しいと思ってるから、その描写もチクチクと心がこそばゆくて。
その行動が妹に…、って考えるとニヤニヤが止まらないのですよ。
このだめんずふたりを含んだ薄幸のダメ恋愛依存症の姉妹の四角関係が面白くて。
自分は千歳の恋の行方が気になって仕方ないです、はい。