『鉄風』

読んだマンガの感想とか。

鉄風 1 (アフタヌーンKC)

鉄風 1 (アフタヌーンKC)

鉄風 2 (アフタヌーンKC)

鉄風 2 (アフタヌーンKC)

おそらくこの表紙を見た人は「あー、ボルトさん好きそうだなぁ」と思うかもしれませんが、はい、そういう本です(笑)。
ロングヘアーのでかい女の子とショートカットの小さい女の子が総合格闘技で…っていうまさに自分のストライクゾーンを突いてる作品でございます。


一時期、総合格闘技をずっと見ていたのですが、PRIDEが消滅し、地上波で試合を放送しなくなってからはスカパーでたまに見るぐらい。
WWEばっかり見てます。シナ様LOVE(笑))
たまに見る総合の試合は何というか、競技として成立というか完成しちゃったなぁという感じ。
この『鉄風』というマンガでもいくつか表現されてますが、「総合」にはセオリーがあり、そのセオリーを成り立たせるための技術が存在し、その技術を実行できるようにする練習法があります。
そういう意味でこれは『総合格闘技』というひとつの成立した完成した競技であって『異種格闘技』ではないんだなぁと。


ぶっちゃけ、このマンガを空手家が見るとどう思うかなぁ、と。
また佐竹雅昭のように総合の踏み台にされてるじゃん、というか。
なぜか総合が空手の上のように扱われているという、PRIDEの頃のような『総合格闘技』という競技を『異種格闘技』に見せかけているというか。


総合格闘技総合格闘技というひとつの競技であり、空手も空手というひとつの競技です。
競技であるからには総合格闘技の試合では総合のルールを知っていて、セオリーを知っていて、技術を練習してる人間が強いのは当たり前。
空手も柔道もそうです。
その競技の練習を専門にしてる人間が強いのは当たり前です。


んでね、オイラは思うのですよ。
総合格闘技を扱ってるマンガが最近増えてますが、総合格闘技とは何なのか? それを考えてから書いて欲しいなと。
今の総合格闘技異種格闘技ではありません。
れっきとした、成立し完成したひとつの競技です。
その中で他の格闘技を取り上げる意味とは何なのか。取り上げることでどうなるのか。とかね。


PRIDEの頃、まだ成熟していない総合格闘技を見て異種格闘技の錯覚をしていた自分の自戒もこめての感想でございました。


<PS>
柔道のオリンピック金メダリスト・石井慧が総合で勝てなかったのも当たり前といえば当たり前の話で。
一から総合の技術を身につけて試合しようっていうんだから、総合という競技にとっては素人も同然なんですよね。
PRIDEの頃はムニャムニャゴニョゴニョなことがあったからまだしも、今の総合格闘技というジャンルに他ジャンルのエキスパートが入ってきても、そりゃ勝てないんじゃないかと思います。


PS2
そういう意味(どういう意味だ?)でやっぱりプロレスが一番だなぁと、色々な意味で思ったり。
WWE面白いよ、WWE