『反日マスコミの真実2009』
冬コミの原稿、まだ1ページも描いてないのですがこういう本を読んでました。
反日マスコミの真実 2009−メディアの情報支配へ反乱が始まった! (OAK MOOK 264 撃論ムック)
- 作者: 西村幸祐
- 出版社/メーカー: オークラ出版
- 発売日: 2008/12/18
- メディア: 単行本
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保守系政治ブログを読んでる方々にとっては目新しい記事は無いかと思いますが、政治ブログを読んでいない人にはいかに今の日本がそしてマスコミがおかしくなってるかよくわかる一冊だと思いますので、偏向報道で塗り固められるであろう(今も塗り固められてますが)選挙前には是非とも読んでいただきたいかと。
自分的に気になったのは「ネットは既存メディアを超克するか」と題された、佐々木俊尚氏と西村幸祐氏の対談。
この対談の中でブロガーについて語っているところがありまして。
仮にフリーターの青年だとしても、コンビニで働いていればコンビニの内部事情に詳しいわけで、フランチャイズビジネスの悲惨さなどを内部から暴けるかもしれない。
そういう専門家の集合体が集合知と呼ばれているものだと思うのですが、既存メディアの人間はそれがわからない。
今、新聞記者にとって最大の問題となりつつあるのが、専門性がないということです。
自分も思うのですが、ブログを運営してる人々って結構専門性が高いんですよね。
そりゃ働いていればその業界のことについての専門家だし、趣味についてもその道の専門家ですもん。
だから専門性が高いからこそマスコミ報道の変な部分に気づいて「異議あり!!」と声を上げるのですが。
そういう専門性をもって書かれたブログはすでにジャーナリズムとして機能してますよね。
で、思いだしたのが上杉隆氏が書いた『ジャーナリズム崩壊』という本の内容。
欧米のジャーナリズムでは新聞社と通信社の役割が明確に分かれていて、発生した事象の速報性を最優先するのがワイヤーサービスと呼ばれる通信社の仕事であると。
それに対し、発生した事象について検証や解説や批判をおこなうのがジャーナリズムである新聞の役割ですよと。
じゃあ、集合知の集合であるブログがジャーナリズムの部分の役割を担うなら、新聞っていらないじゃん?
共同通信や時事通信のような通信社だけがあれば別に問題ないんじゃない?
共同通信についての問題には詳しくないのでかなり暴論だとは思いますが。
Yahoo! やMSNなんかのポータルサイトも新聞社から記事なんて買わずに、共同通信に加盟して直接記事を買い付ければいいんじゃないかしら?
そうしたらYahoo! ブログやWindows Liveで秀逸なジャーナリズム記事を書いてくれる人が出現してポータルサイトとしての囲い込みも出来るんじゃないかしら?
人気ブロガーをジャーナリストとしてポータルサイトが取り込んでニュース記事とともに紹介したりすれば、「おっ、あいつが記事を書いたのか。どれどれ楽しみだなぁ」って感じで、欧米のようにジャーナリストにファンが付くようなことになりポータルサイトとしての閲覧が増えたりなんかして。
いや、最近まじめにこのことを考えておりまして。
新聞社が潰れたらネットにも記事が上がらなくなるから新聞社は残さなければいけないという意見にワタクシは「?」でございまして。
元々新聞社も記事は通信社から買い付けているのなら、新聞社は読者には中抜きで記事を売ってるってことですよね。
つまり新聞社は卸売業者に過ぎず、消費者である読者には卸売業が卸したい商品だけを売ってると。
(その選定にこそ新聞社の存在価値があったのでしょうけど、今のような反日・侮日な腐った記事を卸されても消費者として困るわけで)
それじゃあ、直販にしたらどうだろう? と。
ネットの最大の利点は直販が可能なことですから。
新聞社という卸売業者を通さず、消費者である読者が通信社から記事を直接買い付けると。
今はそういうことが可能なサイトがありますし。
- 47NEWS (共同通信社)
http://www.jiji.com/
で、47NEWSを見ていて思ったのは、記事の後ろにはどこの通信社や新聞社が配信した記事かクレジットが付いているのですが、発生した事象をただ伝聞するような記事のほとんどは共同通信発。
それに対し恣意的なトリミングをおこなったり、記者の私感が入ってるような記事のほとんどが新聞社発。
…マジで新聞社いらないんじゃないの?
結局、秀逸な記事を書けなくなったから読者が離れてるんじゃないの? と、 ひろゆき氏的な結論で終わったり。