全文転載は是か非か?

スカパーでスティーラーズVSブラウンズを観ているのですが、超強風による悪天候で試合が膠着してしまってるのでチラシの落書き。


何年か前、ブログ界隈で「引用」についての各論って盛り上がりませんでしたっけ?
引用の要件を満たさない記事や画像の転載はありかなしか? 「是か非か?」 みたいな。


んで、最近気になったのが、雑誌記事なんかをまるまる掲載しているブログのこと。
いや、そういうブログがちょっと目に付くなぁと。
酷いのになると文章の転載じゃなく、スキャナーで読みとった記事を画像としてアップしたり。
購入特典の小冊子の記事なんかもまるまる全文転載したりとか。
しかもそういうブログを大手ニュースサイトが取り上げて記事にしたりとか。


『ジャーナリズム崩壊』を読んでから強く思うのですが、引用の要件を満たさず、まるまる記事を転載する"だけ"ってのは「記事の窃盗」に当たるんじゃないかと自分は思ったりするのですね。
だって「引用」には元記事への誘導があるけれど、全文転載には元記事への誘導も何もないから。
『ジャーナリズム〜』でもその辺が指摘されてまして、週刊誌記事をネタ元とした記事を新聞社が書いても「雑誌記事によると〜」なんて紹介の仕方で元記事への誘導がない、と。
これを新聞社の厚顔無恥な窃盗だと著者の上杉氏は指摘しているのですが。


で、自分なんかは「お金を払って読むもの」の全文転載はやっぱりアウトじゃないかなぁなんて思ったりするのです。
結局そういう行為が横行すれば、ライターは記事の対価としての収入を得られなくなるし、著作権を厳しくする方向になるだけだと思うので。


全文転載をやってる人は本当にその行為がどういう行為でどういう影響をどういう人たちに与えるのかを考え直した方がいいんじゃないかしら?
そして影響力のあるニュースサイトの人たちも、そういうブログを取り上げることがどういうことかを考え直した方がいいんじゃないかなぁ。


…とチラシの裏書き。