パソコン通信の亡霊。

BSマンガ夜話でのあの騒動を見ていて思いだしたことを書こうかのう。


むかーし、昔、まだインターネットという概念がなかった頃の話じゃ。
その頃はのう、コンピューターの値段はまだまだ高くて、趣味として購入出来るのは一部の金持ちのボンボンばっかりだったんじゃ。


で、そういった人たちがコンピューターを使って何をしていたかというと、ゲームとパソコン通信なのじゃ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%91%E3%82%BD%E3%82%B3%E3%83%B3%E9%80%9A%E4%BF%A1
今のインターネットでのWEBブラウジングとは違い、パソコン通信っていうのはテキストベースでユーザー同士が会話をおこなうシステムじゃな。
(↑ちょっと違うが)
そこでは夜な夜な「会議室」「フォーラム」と呼ばれる場所で同好の士がテキストベースでの会話を楽しんでいたのじゃよ。


…聞くに堪えない、見るに耐えない罵詈雑言を「ディベート」と称して「間違いを認めろ!!」「謝罪しろ!!」と詰め寄って「勝った!!」だの「負けてない!!」だのという会話を。


でもじゃよ、よくよく考えてみなされ。
たっかーい高いコンピューターを購入してやってることが「罵り合い」と「謝罪要求」と「持論の勝ち負けの付け合い」。
しかもテレホーダイという通信が定額になる深夜帯を利用して。
いま考えると滑稽な時代もあったのじゃよ…。


で、2008年現在なのですが、こういう「持論の勝ち負けの付け合い」とか「相手に間違いを認めさせたくて仕方ない」とか「謝罪要求」とかを声高にブログやサイト記事に書いちゃう人なんかを見ると、パソコン通信の亡霊を見た気になって懐かしく思ったりするのじゃ。