ニュースは産地直送で。

今日はこの記事かな。

http://www.j-cast.com/2007/10/07011930.html
要はアマである市民記者からは「もっと市民記者が投稿したくなるような環境作りを」という意見。
プロである運営者側は「オーマイはプロが運営し、プロの記事でメシ食ってるんだから、アマはガタガタ言うなや!!」という意見。
そりゃ意見が合わないのは当然です。
『「なぜ市民記者は辞めてしまうのか」への異論』の中にはこういう表現があります。

編集部が市民記者を増やす努力をすべきであることは言うまでもないが、同時に、市民記者の側も、自分たちに何が足りないのかを考えて欲しい。

市民記者側は自分たちに足りないものとして「もっと投稿したくなるような場作りをして欲しい」と言ってるのに、編集部はそれを棚上げして「市民記者が悪いんだからPVが伸びないんだよ。PVが伸びないようなところに力を使えるかよ」というスタンス。
そりゃ意見がどうどう巡りするだけですって。


オーマイの編集部にとっては「市民記者制」というのは今や単なるお題目なのでしょう。
一応カタチだけでも「市民記者制」を取ることで、既存のメディアと違うんだよというスタンス、既存のメディアに対する反権力みたいなものをPR出来るから。
でも編集部の意見を読むと、すでにオーマイはプロ記事でないと立ち行かないってスタンスなんですよね。
じゃあ、オーマイは「市民記者制」という、なんだか崇高で甘美なお題目を外しちゃった方がいいんじゃないでしょうか?
そこまでプロにおもねって、市民記者をないがしろにするんであればね。


オーマイはある意味、マンガ投稿サイトと同じだと思うのです。
マンガ投稿サイトへ投稿する理由は様々でしょうが、やはり「そこへ投稿することでたくさんの人の目にとまる」というのが大きな理由だと思うのです。
市民記者がオーマイに投稿する理由もそれに似てるんではないでしょうか?
記事を書くだけなら自分でブログを立ち上げてそこへ書いていればいい。
だけど自分の意見をたくさんの人には読んで貰えないかもしれない。
それじゃあオーマイに投稿して、たくさんの人の目に触れる機会を作ってもらおう!! と。


それなのにオーマイ運営側はほとんどのマンガ投稿サイトと同じく、たくさんの人の目に触れる機会を作る努力を運営側はまったくせずに、「お前ら投稿者の質が悪いからPVが伸びねぇんだよ!!」と投稿者に逆ギレ。
そんな場に誰が投稿したいと思います?
「いや、ちょっと待ってよ? こっちは記事の納入業者なだけであって、それをたくさんの人の目にとまる機会を作るのは小売であるそっちの仕事でしょう? 集客まで納入業者のせいにするのなら、もう小売を通さずに直販でやりますわ」ってなもんです。
今やオーマイより集客力があって情報収集能力に優れたニュースサイトはたくさんあるから、それらのニュースサイトに記事が捕捉されればオーマイもビックリなぐらい自分の記事を読んで貰うことが出来ますし。


オーマイに投稿する必要って、まったくないんですよね、今や。
何が何でもオーマイに投稿、でなくちゃダメなんだ!! って状況が今ありますか?
そういう状況を作り出すのが運営の仕事じゃないんですかね?
そういう状況になっていないってのが、いかに運営が他力本願で仕事をしていないってことの証明ではないですか?


インターネットの特徴って、「産地直送」だと思うんですよ。
北海道の名産も、今やデパートの「大北海道展」みたいなところに行かなくても、ネットで直販で買えちゃう。
自分が持ってる美味しそうな記事ってのも、オーマイという小売を通さずに、ブログで直接公開できるんですよね。
つまり「記事の産地直送」。
「記事の産地直送」が可能なのに、なぜわざわざ小売を通さなきゃいけないのか?
小売を通してもらう意味はなんなのか?
それについてオーマイの運営は考えた方がいいと思いますよ。


オーマイはそのうち、「市民記者が書いたふうに見せかけたプロライターの記事」っていう産地偽装をやり始めるんじゃないですかね?
産地偽装は小売としてやってはいけない行為だと思いますが、いかがでしょう?