放送法改正案に思う。

毎日新聞を読んでいたら、特集記事で放送法改正案審議入りの話題。
その記事はMSN毎日インタラクティブに載ってないのですが、この記事とほとんど同じ。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2007051502016196.html
毎日新聞では民放連会長の広瀬氏(テレビ朝日会長)へのインタビュー形式でしたが、要点は二点。
一点目は放送・表現の自由は守られなければいけないということ。
二点目は放送の不祥事に対してはBPOがあり、それによって放送の公正性が担保されてるんだから、国による介入は必要がないということ。
つまり放送法改正による締め付けはいらないよ、ってこと。
ちなみにBPOってのはこんな団体。

http://www.bpo.gr.jp/index.html
広瀬氏はBPOの存在をことさら取り上げてましたが、今起きてる問題はそのBPOが機能してないから起きてることですよね。
それならまずBPOを改正し、本当に法による締め付けが必要ないということを指し示す必要があるんじゃないかしら?


マンガやブログを書いてる人間から言わせてもらうと、憲法で保障されている表現の自由を守らなければならないというのはよくわかります。
ですが最近のテレビの放送はおかしすぎるんじゃないかなぁ。


「テレビとは何か?」という質問に対し、皆さんはどう答えるでしょう?


自分は「テレビとは宣伝装置、コマーシャル、購買意欲を煽るもの」と答えます。
「購買洗脳装置」
テレビは「よく考えれば必要ないもの」まで売りつけようとします。
例えば最近だとメタボリック症候群や二酸化炭素増加による海面上昇など。
これらを煽りに煽ることで視聴者に「本当はいらないもの」を売りつけます。
そうすればそれだけ広告費が入ってきますから。
それが「あるある大辞典」なんかの不祥事に繋がってるわけで。


テレビで一番放送されない、放送局が絶対に言わないことがあります。
それは何でしょう?


それは「テレビ局は企業であり、企業とは利益を追求する組織である」という本音。


この利益追求体ということを言わずに、社会の公器だ、表現の自由だと言われても今の大多数の視聴者にとっては白々しいお題目。
BPOなんかで自主規制をかけ、放送の公正性を目指すということは、テレビ局にとっては利益を損ねることですよね。
だから自分なんかは広瀬氏に問い掛けてみたい。「じゃあ、あなたはテレビ局の利益を損ねてでも公権力の介入を阻む覚悟はあるのか?」と。
自分は広瀬氏の言葉は「金儲けをどんどんしたい!! でも規制を受けるのは嫌だ!!」と言ってるようにしか聞こえないんですけれども。
本当に報道・表現の自由を守るのなら、まずテレビ局が営利企業体であるところから話をしないと何も進まないと自分は思います。


あ、自分は放送法の改正には反対。
放送局が不祥事をおこした際はスポンサー企業の商品を買わないことによって、国の規制ではなく、国民によって制裁することを可能にしておいてもらいたいから。
そうすると自主規制より恐ろしい、スポンサー様の規制がかかることになりますから(笑)。
そういう状態で「報道・表現の自由」を言われてもね。
すでにスポンサー様の規制がその自由を奪ってるじゃん、ねぇ?