朝日新聞ってどこに向かってるんだろう?

今週の週刊新潮高山正之氏の『変見自在』で「汚い記事」と題した話題が。
何のことかというと、朝日新聞が1月15日に掲載したこの記事のこと。

  • 校長ら60人「役得」台湾旅行 修学旅行誘致へ当局招待 (朝日新聞

http://b.hatena.ne.jp/entry/3703415
元の記事が消えてるので、はてなブックマークのエントリーでのご紹介ですが、「校長先生たちが修学旅行誘致のため、台湾の接待旅行を受けてますよ。けしからんですな〜」という記事だったようです。
この朝日の記事だけを読めば「日本の教育関係者への台湾の買収工作」と読みとれ、校長を筆頭とした教育の腐敗とか、台湾のイメージダウンとかになると思うのですが、実際は朝日の記事通りではないんだよ、と書いてるのが高山氏。
この記事の真相はこちらに書かれています。

  • 朝日新聞「校長ら60人『役得』台湾旅行」報道に関する教育部のコメント (台湾週報

http://www.roc-taiwan.or.jp/news/week/07/070118a.htm
新潮での高山氏の記事を引用すると

事実は朝日の記事とは大きく違う。
実は小泉政権時代、日本への観光客を増やす「Visit Japan Campaign」が展開され、その一環として台湾の学校関係者などを招き「日本への修学旅行」を呼びかけた。
(中略)
おかげで台湾からの修学旅行生は三年前の二百人が昨年は四千人になった。
台湾側もこれに応えて日本の関係者を招き、故宮のほか烏山頭ダムやオランダの拠点ゼーランジャ城などを紹介したのが今回、朝日が「役得旅行」と書いたものだ。
ちなみに台湾側の接遇は日本政府の対応に準じている。
ところが朝日の記事はこの双方向の交流に一切触れず、台湾側の一方的買収工作のように書く。

「Visit Japan Campaign」や「台日教育旅行検討会」などで、台湾から日本に来る修学旅行が増えたので、じゃあ次は日本から台湾への番ですねと、双方平等互恵の原則の下で日本の関係者に台湾に来てもらったんだよ、ってこと。
つまり日台関係の促進、友好の一環。
そういう何らやましいところがない、むしろ日台関係を考えると微笑ましいことを、朝日は恣意的にトリミングし、ねじ曲げて報道した、と高山氏は書いてます。
さらにこれは「南京大虐殺記念館」を訪問する日本の修学旅行生が減ったことに対する中国の朝日新聞への工作活動で、日本と台湾との関係を分断しようとする悪質な記事なのではないか? と。


朝日新聞は狂ってる」とはここ数年言われてることですが、今年に入っての三ヶ月間での狂いっぷりはまさに異常。
いや、新聞社本体はそれでもいいのかもしれませんが、末端の販売所はもうため息も出ない状態です。