地デジのカギはお年寄りにあり。

SAW3』を観てきました。
内容についてはあちこちで言われてるほど悪くないんじゃないかな?
1や2みたいな、ジグソウパズルのような謎の積み上げを読み解く快感は少ないけれど、見終わったあとで「あそこはいったい何だったんだろう? どういう意味があったんだろう?」と語り合える要素がたっぷりなので。
この語り合える要素、伏線やミスディレクションを読み解く快感は3でも健在です。
『SAW』シリーズのファン同士で観に行って、終わったあとにあーでもない、こーでもないと語り合うのが一番楽しい見方だと思います。


で、地デジ。
13インチの液晶テレビに接続して見てますが、画質が綺麗なので目の疲れが少ないです。
そして地デジを入れてから、今まで見なかったような旅番組やグルメ番組、美術番組を見るようになりました。
これらの番組はほとんどハイビジョン制作で、今の時期だと旅番組の紅葉は葉の一枚一枚までわかってとても美しいですし、グルメ番組の食材はその新鮮度までがっちりわかりますし、美術番組だと作品のテクスチャーまでよくわかるので、見ていてとても楽しいです。


逆にアラが目立つのがバラエティ番組。
16:9の画面構成での番組作成に慣れてないのか画面に色々見切れています。
そしてバラエティ番組の場合、「画質」は番組の内容にあまり関係がないんですよね。
出演者のトークがメインなので。


だからどういう番組を見ているかで、地デジの導入意欲は変わってくるんじゃないかな?
旅番組やグルメ番組、美術番組やニュース、アニメを見ているような人は、地デジを割りと積極的に受け入れられると思います。
これらの番組は画質によって番組の内容が決定的に左右されるから。


逆にバラエティや情報番組をメインに見ている人は、あまり地デジを受け入れにくいんじゃないかなぁ。
これらの番組は画質が決定的な意味を持たないから。


そこで自分がふと思ったのは、地デジは若者よりもお年寄り向けなんじゃないか? ということ。
地デジの画面だと目が疲れにくいし、モノがはっきり見えるし、旅番組やグルメ番組、ニュースはアナログ放送と決定的に違うし。
さらに定年後の趣味の部分、エデュケーション番組は双方向性など地デジの本領が発揮出来るところ。


地デジ普及のカギは若者じゃなく、お年寄り、団塊の世代にあるんじゃないかな?
そういう人たちに向けた製品や番組を作っていけば、地デジは爆発的に普及するかも、と思いました。