取材する側される側。

25日に『ムーブ!』で取り上げられていた、というか出演者自身が取り上げていたこの話題。

http://www.asahi.com/national/update/0523/OSK200605230012.html?ref=rss
このニュース、元々の出所は産経新聞で、その産経新聞の記者が記事を書く際にこういうアプローチをしてきたそうです。

産経新聞からは二週間ぐらい前に取材の電話がかかってきたみたいなんです。僕のいない間に。
ただその記者も、しゃべり方がとてもじゃないけど社会人とは思えないマナーの悪さで、産経新聞と名乗っているけど電話では身分確認も何にも出来ない以上、こちらの法律事務所の経理内容なんか言えないですし。
(記者は名前を名乗ったのか? という質問に対し)いえ、名前も名乗ってなかったみたいです。
しかもその数字についても全然話が違うとんでもない数字を言ったりとか。
事実経過についても産経新聞の中では僕が番組内でこの話をしたことになってますけど、税務調査を受けているというのはギャグで、テレビで冗談っぽく言ってる内容を元に記者が話をしてきたので、これは全国紙の記者じゃないだろうという判断で取材に応じられないと断ったんです。
そしたらもう「こっちは思ってる通りに書きますから」という捨てぜりふで記者は電話を切ったと。


(『ムーブ!』5月25日放送分より)

人から質問されたことには全部回答できるかといえばそうじゃないんですよ。
質問者がどういう人なのかを見極めた上で、回答者は「ここまでは話せる」「これからは話せない」という線引きをするわけです。
信頼に足る人であれば何でも話せるし、身分もあやふやで敵愾心を持って近づいてくる相手には何も話せない。
回答者は本音と建て前の使い分けもするでしょう。
大新聞社の記者様が聞いてるんだから何でも話すのが当たり前だ!! と思っているのならその人は記者失格です。


しかも「回答できません」と取材を断ると、「こっちの思ってる通りに書きますから」って、そんなのは取材に基づく記事じゃなく、記者が創作した作文です。
記事を掲載してるのが「新聞」であって、作文を掲載してるのは「文集」と言います。
産経新聞の記者さんは雨や風の中、配達員に文集を配達させてるんでしょうか?
橋下氏の5月25日の日記には「取材される側」の本音がぶちまけられているので、「取材する側」の心得にして欲しいものです。

http://hashimotol.exblog.jp/


そういえば自分、ボルトのことについて書くと言っていた人がいましたが、自分は一度も取材というか話を聞かれたことがないなぁ。
その方、今日も日夜心血を注いで妄想により捏造、いや、創作した作文を書いてるんでしょうか。
ご苦労なことです(笑)。