『立喰師列伝』

映画観てきました。

http://www.tachiguishi.com/
『食キング』の北方歳三ふうに言うなら
「この映画! 観るに値せず!!」
金を払って観た自分自身がバカでした。


そうねぇ、感想ねぇ。
あなたが思いつく限りの映画に対する罵詈雑言を想像してみてください。
その罵詈雑言がそのままこの映画に対する自分の感想です。


この映画、オタク的な小ネタが随所に間違い探しのように仕込まれていて、そのネタを探すことだけが"唯一の"見所です。
逆に返せば「そういう小ネタがわかる濃いオタク向け」映画。
「僕ちゃん、あの小ネタわかっちゃったぁ〜」ってな感じでね。
どれだけ小ネタがわかるか、オタク的ヒエラルキーを作って悦に浸るには丁度いいんじゃないですか。


つまりこの映画、濃いオタクを含んだ業界の内輪ネタ映画。
こんなの映画のスタッフの結婚式か何かの余興で流せばいいんですよ。
金を取って観客に見せられる映画じゃありません。


この映画はエンターティンメントのカケラもない、70〜80年代に流行ったタチの悪い映像実験映画。
エンターティンメントを期待して観に行くと本当に腹が立ちます。


映画代、1,800円を払って本当に損したと思った映画でした。


<PS>
映画サイトのイントロダクションにこう書いてあります。

「今までに誰も観たことのない映画になる」。監督・押井守は、そう言い切った。

こんなに観る人をバカにした映画は今までに誰も観たことないでしょうね。
サイトに「笑激の超娯楽作」と書いてあるから期待して観に行ったら、コメディじゃなく延々と実験映像と内輪の小ネタを観せられるとは。
あ〜、1,800円と1時間45分を損した。