社長の息子逮捕で部数はどれくらい減るかな?
元新聞配達員として今日はこの話題。
- 執行猶予中に逮捕の朝日社長長男、麻薬使用も
http://www.sankei.co.jp/news/060328/sha107.htm
こういうとき各新聞社がどういうスタンスを取るのか興味深くなるのが配達員のサガ。
そりゃもうこういうスキャンダルのときこそ拡張のチャンスですから(笑)。
朝日は38面の目立たないところに小さく記事。
毎日、讀賣は昨日の夕刊に載せたのかな? 記事なし。
産経は31面にこれも小さく記事。
今回一番大きかったのは日経の43面の記事でした。
つまりどういうことかというと、新聞各社は今回のスキャンダルには触れませんよ、ということ。
拡張のチャンスなのにね。
「報道局は何してんだ!?」という販売局の方々の歯ぎしりが聞こえてきそうです(笑)。
この事件を大きく取り上げたら報復記事を書かれるだろうから、どこも書けないのはわかってますけどね。
新聞社なんてお互いの弱み、キンタマを握りあってるようなもんですから。
あとは各新聞社が持ってる週刊誌に期待かな。
新聞社系の週刊誌ってわりと好き勝手なことを記事にしてますので。
でも今回この事件、各新聞社はスルーしたんですが、それは
朝日新聞社広報部は「今回の事件については、家族のプライベートな件なので、会社としては関知しておりません」とコメントした。
http://www.zakzak.co.jp/top/2006_03/t2006032823.html
というスタンスを各新聞社も取りますよ、という宣言なわけです。
つまり殺人事件の加害者の家族にも「家族のプライベートな件なので」取材しません。
世間に対する見せしめのように加害者家族を吊し上げるような記事は書きません。
もちろん被害者の家族にも「家族のプライベートな件なので」取材しません。
売上のためのお涙頂戴的な被害者家族の記事は載せません。
もちろん政治家の子どもが何をしようとも「家族のプライベートな件なので」記事にはしません。
何があっても一個人の責任は追及しますが、家族には一切言及しません。
そういう宣言を今朝の各紙はおこなったわけです。
いやぁ〜、今の報道記事を全否定し、記事のあり方を根底から揺るがすようなスルー宣言です。
これから何か事件があったとき、「家族のプライベートなことは記事にしないんじゃないの?」とつっこんでみましょう(笑)。
逆に考えればこういうスキャンダルを部数追い落としの道具、拡張の材料に出来ないぐらい新聞配達の実数が落ちこんでるのかも。
スキャンダルをつつきあうよりも共存共栄していきましょう、ってことなのかしらね。