新聞読み比べ。

「新聞は一紙だけじゃなく各紙を読み比べなさい」って昔よく言われたなぁ。
というわけで日曜日はマンガ喫茶で新聞読み。
滋賀で起きた園児二名刺殺事件の報道について19日の各紙を読み比べてみました。

1面と31面の四分の一。
記事の量が一番少なかったのは朝日。
話題の中心は残された子どものケアをどうするかで、犯人についての言及は一切なし。
あと犯人の日本名を入れていたのは朝日だけでした。

1面、26、27面。あと1面の余録で取り上げてました。
記事の量が一番多かったのは毎日。
しかし記事は相変わらずあっち行ったりこっち行ったり。
26面では識者の意見として犯人の犯行動機を国際結婚や子育てのストレスと擁護してみたり、27面では「どんな理由があろうと子どもを殺していいということにはならない」と断罪してみたり。
自分が配達してる頃も「毎日は記事がダッチロールしている」と言われてましたが、直ってないみたいです。

1面と31面。
犯行の動機を、犯人個人の身勝手な思いこみとして一切擁護なし。
そりゃ国際結婚してちゃんと子育てしてる人の方が大多数なのだから、犯人の個人的な資質の方が大きいですよね。
毎日のように擁護しちゃったら「国際結婚した人はみんな似たような犯行を起こす可能性がある」ってことになっちゃいますもん。
犯人の教育方針が中国式の極端なもので、それはちょっとどうかと思ったという周囲の話を掲載していたのは産経だけ。

1面と31面。
産経と同じく犯人擁護はまったくなし。
本人の身勝手極まりない思いこみが悪いと断罪。


こうやって各紙を見比べてみると色々わかって面白いでしょ?
各新聞のスタンスとか、先ほど「ジャーナリスト宣言。」した新聞社さんがなぜこの事件を大々的に取り上げないのか? とかね。


あと他にも一面読み比べ。
毎日の一面はフィリピンのレイテ島地滑り。
産経は大阪府の口利き事件を一面で大きく載せてました。
先ほど「ジャーナリスト宣言。」した新聞社さんは箸にも棒にもかからない特集記事が一面。


あれ? ジャーナリスト宣言っていったい何だったのかしら?(笑)


ジャーナリスト宣言よりも朝日のロゴの「日」の字だけが赤いことに誰かつっこんでやれよと思ったり。