人間不信。

今週の『たかじんのそこまで言って委員会』に、オリックス・バファローズ清原和博が登場。
コメントは少なかったですが、人間・清原和博の原点がわかって面白かったです。


今日の『〜委員会』で清原は「自分は裏切られるんじゃないか?」という考えがいつも根底にあると言うんですね。
それは自分が指名されず、友人である桑田が巨人に指名されたあのドラフトのときから。
まわりの大人にだまされ、友人である桑田に裏切られたショックは大きかったと。
だからいつも強面でいるのは「絶対に自分を裏切るな」と圧力をかけるためであると。


それを聞いて何か寂しかったなぁ。
でもそれを聞いてなぜあんなに清原がマスコミ不信になるのかよくわかった気がします。


マスコミなんて裏切るのが仕事みたいなもんですもんね。
調子が良ければはやし立て、調子が悪ければあることないことでっち上げてでも徹底的に叩き。
インタビューを受ければ編集されて、話は曲解されて自分の言いたいことは伝わらず、「番長・清原」のキャラが一人歩き。


元々「自分は裏切られるんじゃないか」といつも人間不信になってるところにマスコミのこの仕打ちじゃますますマスコミを嫌いになるわけで。
マスコミも清原に協力してもらえないからさらに「高飛車」「傍若無人」「傲岸不遜」と叩きに走るわけで。


仰木氏が「関西に帰ってこい」と言ってたのは、東京のギスギスしたマスコミのしたでギスギスと野球をやるより、関西のゆるーいマスコミのしたでのびのびと野球を楽しんだ方がいいんじゃないかということなんじゃないかなぁ。
阪神タイガースの報道を見てもわかるとおり、基本的に関西のマスコミは身内意識が強いのですごくアットホームではあるんですよね。
成功者の揚げ足を取って引きずり降ろそうとするのが関東のマスコミ文化。
それに対し批判や批評にもギャグを混ぜ、アイロニーを利かせるのが関西のマスコミ文化。
どっちが良いか悪いかは決められないと思うんですが、清原に必要なのは人間不信を直すことだと。
それなら関西に帰っておいで、と。
そうすればもっともっと実力を発揮できるはずだと。


これで清原が再生したらそれこそ最後の仰木マジックなわけですよねぇ。
今年のパ・リーグは面白くなりそうだなぁ。