「初期消火に”早すぎる”ということはない」
今日はこの話題を。
- 県人権条例に反対次々 県まとめ
http://mytown.asahi.com/tottori/news02.asp?kiji=5524
気になったのは
県観光課などは、インターネット上で同条例に反対するキャンペーンを展開する人々の存在が背景にあると見ているが、「対応策をとる段階ではない」としている。
と、まだのんびりとしているところ。
早めに火を消さないとマズイと思うんですけれども。
初期消火が大切だってのは「のまネコ」事件で証明されているのに。
今回の県や市や観光協会への抗議と、「のまネコ」への抗議も自分は根が一緒だと思うのです。
自分の生活が脅かされるのではないかという恐怖感。
活動を暴走、スタンピードへ進ませるのはいつも「恐怖感」なんですよ。
「のまネコ」ではエイベックスがネットコミュニティを著作権でがんじがらめにするんじゃないかという恐怖感。
人権条例では鳥取県がネットコミュニティを条例でがんじがらめにするんじゃないかという恐怖感。
どちらも根は恐怖感なんですよ。
であるなら早めにその恐怖感の根はつまねばならないと思います。
エイベックスが失敗したのは、この恐怖感に対する説明を曖昧にしてきたからだと自分は思うのです。
「ネットで公共的に使われてるものに対しては著作権を取得しない。主張しない。」「自社著作物以外のモノに対してまでも著作権を取得・主張するような著作権ゴロみたいなことはしない。」と最初にはっきり言っておけば良かったのです。
いつ著作権法違反で訴えられるかというのが恐怖感の根本だったわけですから、この説明で「そういうことはないですよ」とはっきり言っておけばそんなに火は燃え広がらなかったんじゃないかなぁ。
なのに社長までもがこの恐怖感の根本的な部分に対する説明を曖昧にし、「俺たちは悪くない。お前らが悪いんだ!!」という子どもの言い訳みたいなことに終始してきたわけです。
その結果がどうなったのかは皆さんご存じの通り。
もし人権条例が素晴らしい条例で、ネットコミュニティが不安・恐怖に感じている部分はまったくない・デマだと言い張れるのなら、ネットコミュニティから出てくる質問にすべて答え、みんなの恐怖感を取り除く必要があると思うのです。
良言より悪言の方が広がるのは早いから「まだ対策を」なんて言ってるヒマはないと思います。
消火剤で消すスピードよりガソリンで燃え広がるスピードの方が速いのです。
なぜ自分がこういうことを書くかというと、不買運動などのネガティブ鳥取キャンペーンがすでにネット上で始まってるからです。
都合が良すぎると言われるかもしれませんが、自分は人権条例には反対なのですが、だからといってネガティブキャンペーンには賛成できないのです。
だから早く鳥取県の人たちの手によって消火して欲しいと願うのです。
もし本当に人権条例に胸が張れるのなら、すべての人の恐怖感を取り除くために説得・説明するというカタチで消火出来るはずだし、もし人権条例の方が間違ってると思えば条例を取り消すというカタチで消火出来るはずです。
どちらかの消火法を早く選ばないととんでもなく手遅れになる可能性があります。
「初期消火に"早すぎる"ということはない」
これはネット時代の鉄則だと自分は思います。