『僕の小規模な失敗』

今日のマンガ。


「自分には他人と違う何か特殊な才能があるはずだ。自分は他人より優れているはずなのだ。自分が世の中に受け入れられないのは世の中の人間に見る目がないからだ」という青年期の自己愛とアイデンティティの危機をこれでもかっ!? と描いた一冊。
もうここまでいくと境界性人格障害とか自己愛性人格障害なんだろうなぁ。

http://homepage1.nifty.com/eggs/borderline.html

http://homepage1.nifty.com/eggs/narcis.html


自己愛性人格障害のところを読んでいて何かに似てるなぁと思ったら、これって重度のオタクのメンタリティそのものじゃないかと思うのです。

自己愛性人格障害の特徴

・御都合主義的な白昼夢に耽る。
・自分のことにしか関心がない。
・高慢で横柄な態度。
・特別な人間であると思っている。
・自分は特別な人間にしか理解されないと思っている。
・冷淡で、他人を利用しようとする。
・批判に対して過剰に反応する。
・虚栄心から、嘘をつきやすい。
・有名人の追っかけ。
・宗教の熱烈な信者。

どうでしょう? かなりあてはまると思いますが。
各々の項目にあてはまることを書こうと思いましたが個人攻撃になる可能性があるのでやめておきます。


こっちははてな自己愛性人格障害の解説から。

以下のうち5つ以上あてはまると、自己愛性人格障害が疑われます。

1. 自分は特別重要な人間だと思っている。
2. 限りない成功、権力、才能、美しさにとらわれていて何でもできる気になっている。
3. 自分が特別であり、独特であり、一部の地位の高い人たちにしか理解されないものだと信じている。
4. 過剰な賞賛を要求する。
5. 特権意識を持っている。自分は当然優遇されるものだと信じている。
6. 自分の目的を達成するために相手を不当に利用する。
7. 他人の気持ちや欲求を理解しようとせず、気づこうともしない。
8. 他人に嫉妬をする。逆に他人が自分をねたんでいると思い込んでいる。
9. 尊大で傲慢な態度、行動をとる。

僕の小規模な失敗』の主人公は9つ全部あてはまりますね。


自分はセラピストでも何でもないので自己愛性人格障害について臨床的なことは言えないのですが、境界例自己愛性人格障害が強いと人生が生きにくいだろうなぁとは思います。
だって自分がそうだったから。
高校・大学時代の自分はもろに全部あてはまってたなぁ。
だからこの作品の主人公の苦悩もよくわかって、昔の自分に置き換えてしまって、古傷をえぐられるような思いになりました。