『知りすぎた、私』

とりあえず色々つらつらと。

  • ゼロワンMAXの乱入に蝶野激怒

http://www.nikkansports.com/ns/battle/p-bt-tp0-050913-0006.html


橋本ZERO-ONEの活動停止のとき、大谷らとの「方向性の違い」という話があって、その方向性の違いの原因になったのが新日本との対抗戦の話だったはず。
経営再建のため、起死回生の策として橋本が引っ張ってきた新日本との対抗戦を蹴ったのが現ゼロワンMAX勢だったんじゃなかったっけ?
「橋本の意志を継いで」対抗戦って言い方もあると思うけど…今さら言っても仕方ないことかもしれないけれど……あまりにもあまりでねぇ。


ZERO-ONE休眠会社にして新会社への移行もイヤ、新日本との対抗戦もイヤ、だから橋本と大谷は袂を分けるしかなかった。
そうであるならあまりにもあまりな対抗戦だと感じるのは自分だけなのかなぁ。


今日の一冊

  • 「知りすぎた、私」(著:草間政一、発行:東邦出版)

知りすぎた、私
今年、任期をあと一年残して新日本プロレスの社長を辞任(実質は辞任させられた)した草間政一氏の、プロレス界の暴露本というより普通の企業人からみた新日本プロレスのおかしさを書いたビジネス書とでも言うべき本。
プロレスラーに幻想を持っていたい人にはおすすめしないけれど、なぜ新日本がここまでつまらなくなってしまったのか、どうすれば新日本が面白くなるかを考えるには最適の指南書。
草間氏はまったく間違ってないです。
それよりファンが新日本に望んでいることを社長在任時に的確に捉えていたし、そのことを正直に書いていると思います。
この本を読んで、ファンが向いてる方向と、草間氏が向いてる方向が、かなり一致していることに自分は驚きました。


この本で一番新日本ファンが不満に感じてることを的確に書いてるなぁと思ったのがこの文章。

対抗戦をやるのはいい。しかし問題は対抗戦だと新日本の選手が負けることが多いことだ。それで一番困ったのは負けるとスポンサーからのクレームが来ること。スポンサーは「強い新日本」におカネを出しているのであって、弱い新日本に出してるわけではないのだ。このクレームには本当に困った。

と、上井氏の対抗戦路線が新日本にもたらしたことを書いてるんですね。
新日本が外敵を呼んで試合をするときは必ず「負け」なんですよ。それは試合の条件に…を飲むということなんでしょうけれど、草間氏はそれは困るんだと言っているわけです。
新日本ファンのフラストレーションの原因もそこなんですね。
ファンは強い新日本が見たいわけで、負けブックを飲んで試合結果が予想できるような弱い新日本を見たいわけじゃないんですよ。


他にも棚橋・中邑世代を主役にすることや、選手の自己プロデュースの話も書かれていて、ビジネスから見たプロレスのシュートな話が盛りだくさん。
草間氏の話を「あの人はプロレス村の人じゃないから」と放っておくと、どうなるか本当にわかりませんよ。