「のまネコ」問題にふと思う。

パロディをやってる人間として、簡単にまとめ。

http://www.bmybox.com/~studio_u/nomaneko/


色々書いてたんだけど、疑問点だけ。

①この株式会社ZENはモナーモララーなどのアスキーアート著作権を持ってるのか。
著作権を持った上で「「モナー」等の既存のアスキーアート・キャラクターを使用されることを何ら制限するものではございません。」と言っているのか。

この2点だけ公に発表してくれればOKかな。


今回問題が大きくなったのはブログで皆さんがおっしゃってる通り、あのエイベックスだからだと思うのですね。


○悪名高いCCCD
○お客様を犯罪者扱いするかのような徹底的なコピー対策。
○売上が落ちると「客がコピーしまくってるせいだ!!」とお客様をさらに犯罪者呼ばわり。


これを著作権片手に振り回すのだから、みんなウンザリしてたんですよ。
おカネ出してCD買っても犯罪者扱いかという不満が満ちていたわけです。
そこにこの「のまネコ」問題。
日頃著作権を振り回してるクセにコレかよ!! ってカンジ。
そりゃ日頃から「著作権で締め付け」というガソリンを撒いてたんだから、火が点いたら大炎上するのは当然です。


やっぱり日頃のお客様への扱い、企業姿勢がこういう問題のとき顕著にあらわれてくるんだと思いますよ。
ユーザー側に立った会社だったらここまで火が点くことなかったんじゃないかなぁ。
だいたいユーザー側に立った会社だったら、この問題が表沙汰になった時点で公式見解なり公式発表*1をおこなうと思うんだけど、今週末に「やるかも?」でしょ。
そりゃガソリン撒いて火を点けて、追い風で火勢を煽ってるようなもんですよ。
企業姿勢を疑われても仕方ないんじゃないかなぁ。


以前コミケで問題になったファストフード店の場合、かなり迅速に公式見解を発表、謝罪したおかげで「店は悪くない。バカなバイトが悪いんだ。」で問題は終息したし。
この辺やっぱりアメリカの企業は違うなぁと思わせましたよ。
あのときこのファストフード店が出した謝罪文も「謝罪文」として機能してたし。
それが「のまネコ」だと文面が「使用されることを何ら制限するものではございません。」だもん。
この文章は余計に火を点けますよねぇ。
制限って…、それじゃあ逆に制限できるの? って訊きたくなりますもん。だから①②の問いなんですけどね。
お客様をお客様と思っていない企業体質が文面にはやっぱりあらわれると思いますよ。


今回の件、著作権問題もそうなんですが、ネットで何かが起きた場合の企業対応っていうのも考えさせられる問題だと思います。


追記
Yahooニュース上に上がったIT mediaの記事によると

9月9日、エイベックスの広報担当者にITmediaがコメントを求めたところ、「Web上でのコメント以上のコメントはできない」と述べた。

企業としての誠意ある対応とは到底思えないです。
著作権でガソリン撒いて、著作権で火を点けて、企業対応の追い風で煽って、さらに追加の企業対応でさらにガソリンをぶちまけるこの行為。
まっとうな企業の行為とは思えない。
のまネコ」を逆手に既存のAAを著作権で締め付けようとされることに不安を持ってるユーザーが多いのにこの対応は…。
エイベックスは著作権ゴロ企業と言われても仕方ないと思いますよ。

使用されることを何ら制限するものではございません。

制限するものではないということは制限しようと思えば出来るって意味にも取れますよね?
制限する権限をエイベックス及びZENは持っているのか?
そこを明言してもらいたい。


MUZOという第三者を使って火消しに必死になってるようですが、ユーザーの知りたいことを真摯に答えようとしない企業姿勢は非難されて当然ですよ。
エイベックス&ZENによる著作権大暗黒時代の到来に反論の声を上げるのは当然じゃないでしょうかね。

*1:MUZOに事情説明が書いてあったけど、あれは「公式」じゃないでしょう。なぜ公式サイトより先に他サイトで発表するかなぁ