ウチのお父さん。

今日の一冊。


『まい・ほーむ』1巻(著:むんこ、発行:竹書房


らいか・デイズ』でおなじみ、むんこ氏の単行本。
奥さんに逃げられてもマイペースのお父さんと、しっかり者の娘・舞ちゃんの心温まるハートフル・コメディ。


そういや舞ちゃんのお父さんのように子どもに人気のあるお父さんっていたなぁ。
野球をやってたら代打で割り込んできたり、虫取りしてたら率先して山奥に入っていったり、子どもと一緒に山ほどザリガニを捕ってきたり。
社会人としてはダメ人間かもしれないけれど、子どもに人気のあるお父さん。


舞ちゃんのお父さんが子どもに人気があるのは、子どもに媚びてないからだと思うんですね。
今は子どもに媚びるお父さんって多いじゃないですか。
仮面ライダーの名前を覚えてみたり、モー娘。の名前を覚えてみたり。子どもの間で流行ってる遊びにムリについていこうとしてるお父さんたち。
そういう媚びの姿勢を子どもは敏感に感じ取ると思うんですよ。
その媚びの結果が「ウザイ」「近寄るな」「口もききたくない」になると思うんです。


「優しさ」と「媚び」ってのは自分は違うと思うんです。
感覚的な表現で言うと、「優しさ」ってのはサラッとしてる。「媚び」ってのは粘着的でネチャネチャしてる。
そのネチャネチャさを子どもは嫌うと思うんです。「もー、ワタシのこと構わないで!!」って。
子どもにフレンドリーに接してるつもりでも、子どもは単なる「媚び」に感じているかもしれませんよ。
まい・ほーむ 1 (バンブー・コミックス)