人を救うというのは、他の誰かを助けないということ。

はい、というわけでマンガ喫茶にこもって『ジパング』(著:かわぐちかいじ、発行:講談社)を17巻まで一気に読んでました。


太平洋戦争中に2005年の兵器があらわれたら、そりゃやっぱりスーパーウェポンだなぁと。
兵器って研鑽の蓄積の歴史だから、ある新しいセオリーの兵器が生まれたらそのセオリーに対抗して兵器を作ってるわけで、その60年分の蓄積が護衛艦「みらい」になったと。
だから護衛艦「みらい」がその気になれば大きく戦況を変えうる可能性もあるわけです。
戦況を変えることで日本の未来が変わることを恐れ煩悶するクルーたち。


このマンガを読んでいて、サヨクの人がよく怒らないなぁと思ったり。それぐらい「今の日本」が左にねじ曲がった存在として描かれているから。
あの戦争を経験したことで、戦後日本が得たものも大きかったけれど、無くしたものも大きかったんじゃないか? そういうことを考えさせられる作品です。
ジパング(1) (モーニング KC)