赤信号、みんなで渡れば怖くない。
はい、というわけで今日はこの話題。
- 「事故防げた」再捜査で青信号側を起訴…信号無視死亡
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20050107-00000108-yom-soci
わはは、もう何を信じて道を走っていいのかわからなくなるね。
道路の見通しは良く、会社員は交差点の約100メートル手前で男性の乗用車を確認できた。
会社員は制限速度(時速60キロ)を約30キロオーバーしていた。
この記事によると青信号側の運転手にも速度超過があったということで再起訴されたようです。
クルマの免許をお持ちの方なら教習所で習ったと思いますが、クルマには停止距離というものがあります。
時速60キロのときの停止距離は32.75メートル。
時速90キロのときの停止距離は64.3メートル。
この男性は64.3メートルあれば停止できていたわけです。ということは100メートル手前で乗用車を確認できてたのなら確実に止まれたと。
ではなぜ衝突が起こったか? 100−64.3=35.7メートルを縮める何かがあったのか?
答えは簡単。
赤信号側のクルマが一旦停止や停止もせず迷わず赤信号に突っ込んできて、さらに速度超過していた可能性があるということですね。
自分はこの道路を知ってますが、青信号側のクルマが車線の広い方なんです。この広い道であれば飛び出してきてもどちらかに避けることもできなくはない。でも飛び出してきたクルマの側面に突っ込んでるということはそのヒマさえなかったということ。よっぽど赤信号側のクルマが飛ばしていたのでしょう。
事故現場の道幅や距離を計算すれば青信号側のクルマが不可避だったことが計算で出るはずです。
いやー、本当に何をもってして道路を走っていいかわからなくなるようなキチガイ沙汰な判断。
そのうち道をただ歩いてるところを轢き殺されても「もっと注意深く道を歩いてれば事故は防げた」とか言われかねない。
それぐらい今回の再起訴はキチガイ沙汰。
これで略式でも正式でも裁判で有罪が出たら日本の交通制度は崩壊しかねない、まことにトンデモな事件です。
実際のところは地検に圧力をかけうる"何か"が動いたんでしょうね、大阪だし。