エンジョイ、ベースボール。

西武ライオンズパ・リーグ優勝おめでとう!!
パ・リーグ代表として日本シリーズがんばってください。


今年からパ・リーグプレーオフ制が採用されたわけですが、正直なところ自分はあんまり乗り気じゃなかったんですね。
シーズン135試合の意味とか考えるとどうなのかなぁとか、三位までに入ればいい制度とかどうなんだろうと。
でも今回のプレーオフを見て少し考え方をあらためました。


「メインイベント」とか「結びの一番」とか「トリを取る」とかいいますよね。
その興行の一番最後を締めることなんですが、やっぱり大一番は最後の最後にあったほうが盛り上がる。
これをはからずも証明した格好になったのが今年のプレーオフ
相撲でいうと千秋楽の結びの一番に優勝がかかっている両力士が待ったなしでぶつかるようなもの。
盛り上がらないわけがない。


土壇場で同点に追いついてみせたホークス。
このまま12回まで逃げ切れば、いや、追加点を入れればホークスの勝ち。
勝つためには点を取り、なおかつダイエーの追撃を振り切らねばならないライオンズ。
9回10回の攻防は近年にない迫力ある名勝負でした。


ホークスファンの納得いかない気持ちもよくわかります。
シーズン一位になったのにプレーオフで逆転負け。それじゃシーズン133試合(ストで2試合中止)に何の意味があったのかと。
すごくよくわかります。
でもシーズン133試合があったからこそプレーオフに緊迫感が出て盛り上がることが出来たのだと思います。
133試合の価値がプレーオフの一勝一勝にこめられている。
ダイエーのシーズン一位にはものすごい価値があります。
そんなすごいチームを倒せたからこそ、ライオンズは胸を張ることが出来るのだと思います。


シーズン二位のライオンズが優勝したことで一位チームのアドバンテージが問題になってますが、
ライオンズ、プレーオフで8試合、5勝してるのです。
そう、二位三位チームは5勝しないといけないのに対し、一位チームは3勝でいいわけです。
つまりこの時点で2勝のアドバンテージがあるわけです。
シーズンで二位に5ゲーム差をつけてれば一位チームは2勝するだけでいい。そうなると3勝のアドバンテージになります。
ローテーションや故障者のことを考えるとシーズン一位になることは無価値ではありません。


プレーオフに全力を出せばいいから、シーズンでは二位三位狙いでいい」という考え方をする人もいますが、
戦力を温存してプレーオフ1stステージにのぞんでも、一発勝負では負けてしまう可能性がある。
負ける可能性を考えると、二位三位になるより一位になってプレーオフを迎えた方が優勝のためには絶対に有利。
シーズンとプレーオフをワンセットで見た場合、シーズン一位とそれ以下では雲泥の差があるのです。
シーズン一位を狙うのはまったく無価値ではないのです。


今年はたまたまライオンズが不利な状況をひっくり返せただけ。
ホークスは133試合の価値を卑下する必要はないと思いますよ。


…と書いたらホークスファンに塩を擦り込むことになるかなぁ。
暗にライオンズの強さを誇示してるだけの文章にも読めるし。
そんなに他意はないですよ。素直にホークスの強さに敬服しております。


で、ガチな話。


優勝したのが二位のライオンズじゃなかったら、今年のプレーオフ制度はそんなに非難囂々の叩きまくりにならなかったんじゃないかなぁ。
一位のホークスが勝てば、勝って当たり前。王監督がいるホークスの連覇は話題になるでしょう。
三位のファイターズが勝てばプレーオフで生まれた感動のドラマになるでしょう。
二位のマスコミ受けしないライオンズが勝っちゃったから問題になってるような気がします。