サークルVS企業

コミケットアピール66にはこういうことが書かれています。


4.5 サークルへのお願い
■同人誌に関するお願い
同人誌は趣味、そして自前の出版による自己表現の場です。
過度な儲け主義、いたずらな販売合戦は慎むようにしてください。
また、コミケットは「法人」のサークル参加は認めておりません。
(中略)
コミケットは営利を追求する場ではないのです。


あれ? おかしいよね?
それじゃ企業ブースってどういう位置づけなんでしょう?


で、当日会場限定グッズで過度に販売・儲けを煽ってるのはどこなんでしょう?
アレはコミケットの一部ですらないのですかね?


当日会場限定グッズのせいで警備代が増加してるのは事実だし、
その警備代を負担させられているサークルからすれば、こんな寝言は言わないで欲しい。


サークルに言う前に、先に企業に言って欲しい。
当日限定グッズによる過度な儲け主義、声優イベントでのいたずらな動員合戦を慎めと。


一番負担を求められてるのはサークル。
しかし一番ないがしろにされてるのもサークル。
自分はそのうちコミケは企業ブースだけのお買い物大会になると思います。
今も同人誌即売会には行かず、企業ブースだけ回って帰る人が増えてますし。
彼らにとっては同人誌即売会も、商業誌で活躍してる作家さんのプレミア本を買える場所、という認識ぐらいしかないでしょう。


これから少子化の影響もあって、同人誌を作る側の数は確実に減ります。
そのとき、コミケで真っ先に切られるのはサークル。
コミケはサークルの数を減らして、企業ブースで動員を図るでしょう。
同人誌即売会ではなく、オタク文化祭というスタイルに移行。
現に今も急激にそうなりつつあります。


コミケがそうなったらそうなったで、自分は別に構いません。
オタク文化祭、結構じゃないですか。
ただ、そのときまでアマチュアイズムの名の下に、サークルに負担を強いる気なのですか? と。
今のサークルに負担をかけ続けるシステムでは絶対に立ち行かなくなりますよ。


コミケを主催する側に、同人誌を作る側・サークル参加者をどう思ってるのか訊いてみたい。
同人誌即売会で有り続けるのか、オタク文化祭に移行するのか。
おそらく訊いてみたところで「それは参加するあなた方一人一人の問題です」とか言いそうな気はするけれど。


参加してる人間の一人として言うなら、「曖昧なアマチュアイズム」を隠れ蓑にするのをやめて欲しい。
その方が参加するモチベーションがスッキリする。
「行く」「行かない」をスッキリ判断できる。


自分の中で今回のコミケ参加のモチベーションをスッキリ処理できてないからそう思うだけなんですけどね。