停電したらどうするの?

今年は東日本大震災から5年ということもあり各テレビ局は追悼番組でショッキング映像を使うのをためらうのか、「地震にどう備えるか?」という番組を作ってショッキング映像をバンバン流して視聴率を取りにくる手を使っておりますが。
で、そういう「地震にどう備えるか?」という番組を見てて自分が不思議に思うこと。
それは
「東京って停電しないの?」
「東京って断水しないの?」
「東京ってガスは止まらないの?」
「東京ってガソリンの供給は滞らないの?」
「東京って道路が寸断されないの?」
「東京って物流が維持されるの?」
「東京って災害時に緊急車両が優先で通行できる仕組み出来てるの?」
ってことについて一切言及もしなけりゃ取り上げもしないということなんですけどね。
一瞬で思いついただけなのでこの程度ですが、もっと考えればいろいろな問題がありますよね?
あ、「SNSなんかのデマにどう備えるの?」ってのも抜けてたなぁ。
各局が放送してる「地震にどう備えるか?」系の番組を見てるとこれらについての言及が一切なくて。
いやいやいやいやいやいや、東京キー局で番組を作ってる人たち、そしてそれを見てる東京や関東の人たち、上記のことは5年前の東日本大震災で実際に直面した困難じゃないですか?
もう「喉元過ぎて熱さ忘れる」なんですかね?
それとも上記のことはパーフェクトに対策が出来てるから考えなくてもいいことなんですかね?
その割りにはちょっとした地震や台風や積雪でいつもいつもいつもパニックになってるのはなんなんですかね?


そういや災害に備えて第二首都機能を作るって話はどこにいったんだろう?


いやー、東京というか関東さんの「喉元過ぎれば熱さ忘れる」っぷりには感心しますよ。
もう5年経ったから完璧に忘れてるんだろうなぁ。
緊急時のために水や食料品、乾電池や燃料、防災用品を備蓄してる家庭って今、どれくらいあるんだろう?
停電でスマホやパソコンが使えなくても自分の住んでる地域の避難所や給水所に行ける人ってどれくらいいるんだろう?
デマに惑わされず、一次ソースを洗うってことが出来る人がどれくらいいるんだろう?


「備えあれば憂いなし」、これこそ今「地震にどう備えるか?」系の番組で伝えなきゃいけないことじゃないんでしょうかねぇ。
実際には使えそうもない面白グッズや豆知識の披露なんかしてないでさ。
せめて停電と断水にどう備えるかぐらい放送しても罰は当たらないと思うんですけどねぇ。


とりあえず自分は「皆さん、5年前の経験をいかして『備え』をきちんとしてらっしゃる」と思ってますので。
テレビや新聞が「地震にどう備えるか?」についてちゃんと伝えないのは皆さん「備え」がきちんと出来てらっしゃるからだろうと。
なので災害が起こってもちゃんと対応できますよね。
帰宅難民になったり買い占めがおこってモノが手に入らなくなったりすることなんてありませんよね。


水と燃料と食料と防災用品の備蓄を東日本大震災から5年経ってもかかさない自分は「その日」を楽しみに待っております。