iPadを電子書籍リーダーと考えれば、いたく普通。

モバイルガジェッターの自分からするとiPadは対kindleなんじゃないかなぁと思うのですが、どうでしょう。


iPadのサイズは189.7×242.8×13.4mm(幅×奥行き×高さ)。重量は680〜730g。
Kindle DXのサイズは182.9×262.4×9.7(幅×奥行き×高さ)。重量は536g。
ノーマルのKindle2と比較するとiPadは大きすぎるのですが、Kinle DXだとどっこいどっこいの大きさですよね。
解像度がKindle DXが1,200×824ドットに対し、iPadは1,024×768ドット。
それに価格もKindle DXが489ドルに対し、iPadは16Gモデルで499ドル。
白黒表示しか出来ないKindle DXと比べて美麗なカラー画像が表示出来るってのは電子書籍としてかなりアドバンテージがあるんじゃないでしょうか。
(グラビア誌なんかの雑誌も参入しやすいかも)


ここでなぜAppleがこういう端末を出したか考えるには、今のアメリカの電子書籍事情について考える必要があります。
今やアメリカではAMAZONが新刊を電子書籍で配信したり、既存の書籍をGoogle電子書籍にしたりと電子書籍化がグローバルに進んでいます。
著作権だなんだと一向に電子書籍化が進まない日本には目もくれず、電子書籍化が当たり前の流れになっています。


例えばこんな記事とか。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/0912/28/news013.html
こういう記事とか。

http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1001/21/news023.html


それに対し、日本がいくら電子書籍化について遅れているかを象徴的に示す記事。

http://www.j-cast.com/2010/01/14057866.html
2011年度に実用化って…、どうなんでしょうねぇ。


日本での電子書籍化については色々メリット、デメリットがあるので一概に電子書籍化バンザイ!! とは言えないのですが、電子書籍化が進むアメリカでは当たり前の端末が出た、そう解釈するのがいいんじゃないかと思います、はい。


<PS>
上のJ-CASTニュースを読んで思いましたが、なぜΣBookがこけたかを考えて、「出版社のため」じゃなく「読者のため」を考えないと、また大こけすると思います。
ΣBookについてはこの日記で散々過去に書いてるので検索してみてください。


<PS2>
iPadの表記が間違っていたので訂正(1月29日)