『青春少年マガジン』

近所の本屋やマンガ専門書店になかったのでわざわざ大阪まで行って買った本がこちら。

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)

内容については各ニュースサイト様やブログ様にお任せしますが、自分が気になったのは一点だけ。


それは作画についてなんですが、これ、どう見てもマンガ作成ソフト、ぶっちゃけコミックスタジオコミスタ)で作られてませんか?


コマ割りの線、背景、かけあみ、集中線、トーンの使い方などなどコミスタの特徴が随所にあらわれているので、コミスタを使ったことがある人なら「あっ!?」っと思うのではないでしょうか。
ただ、人物の線がコミスタにありがちなのっぺりした線ではなく、きっちりしたGペンの特徴が出てるので人物はどうやって描いてるのかわかりませんが。
これ、人物もタブレットで描いててフルデジタルで作成されてるのなら、是非とも線のセッティングが知りたいです!!
コミスタはペンの設定を出すのが一番難しいのです)
コミスタの販売元のセルシスさんに是非取材に行って欲しいところです。


当時の少年マガジン回顧録でありながら最先端の技術で描かれているというこの作品に、逆に小林まことというマンガ家のすごさを見た思いがします。


いま、コミスタでマンガを描いてる人にとってはとてもとても貴重な参考書になると思うので、コミスタ使いの人には是非とも読んで「見て」いただきたい本です。



最近、週刊少年ジャンプなどではマンガの描き方なんかを重点的に特集してまして、従来のマンガの描き方から一歩踏み込んだ描き方を紹介してるんですね。
それは「プロはこういう描き方をしてるんだよ」と広くプロの技を公開することなんですが。
常識にとらわれない、プロの技を目にすることはマンガを描く人間にとってとてもためになります。
ジャンプの作者さんはアナログ寄りの人が多いのですが、プロの現場でデジタル作画がどう使われているか公開することもこれからは必要なんじゃないかしら。
(デジタルは「手抜き」のための道具じゃなくて、アナログでは出来なかった表現への可能性だと思うので)