匿名だから出来ること。

不二家問題の続き。
この問題は社長の告白と書かれた「推進委員会外秘」の文書が各報道機関に届き、報道機関が問い合わせることで発覚したそうです。
つまり内部告発ですね。





<『ミヤネ屋』より>

これって公益通報者保護法がまったく機能せず、有用ではないことを露呈しただけのような気がします。


さて、報道機関に送られた封筒には社長名が書かれていたそうですが、実質は匿名での告発ですよね。
それでもまだ実名に拘りますか? 識者の皆さま?


匿名はダメだ!! と大声をあげていた識者並びにオーマイニュースに匿名について是非とも聞いてみたいです(笑)。
オーマイが匿名可だったらオーマイのスクープになったかもしれないのにね。
残念でした(笑)。


と、ここまで書いてきて思ったのですが、この問題はやっぱり不自然
それは「なぜ内部告発文を内部の人間が出す必要があったのか?」ということ。


雪印とは違い、不二家は大きな食中毒事件を起こしたわけじゃないので、業務改善がおこなわれれば内部告発なんてする必要がないですよね。
現に社内の意識改革や安全性調査のための創業100年推進委員会が不二家にはありましたし。
(告発文で出回ったのはこの推進委員会の調査結果書)
業務改善できる余地はあったはずなんです。
それがいきなり業務改善を飛び越えて内部告発
これはやっぱり不自然だと思います。


創業一家のオーナー経営会社だったとしても、社内からの深刻な提言はやっぱり受けとめますよ。
それがいつの間にかマスコミによって「傍若無人な社長」というレッテルが貼られ、業務改善する余地なんてなかった、ということになってますよね。
これがちょっと不自然かなぁ。


さて、不二家問題についてはこういう記事もあります。

http://blog.goo.ne.jp/2005tora/e/cb76b7457acf2a4ea1f4f524550e8108
これを読めば不二家問題はかなりすんなり読み解けます。
告発文はこのためのスターターだったと考えると業務改善を飛び越え内部告発になったのもすべて解決。
でも逆にすんなり読み解けるのが不自然なんですよねぇ。


いまマスコミは不二家をしきりに突っついてるみたいですが、そのうちやぶ蛇になりそうな気が。
というわけで今日明日で不二家問題をマスコミが取り上げることはなくなるんじゃないかと思います。