DLsiteの話というかLILITHの話。

今日はちょっと気になったこの話題を。

  • 同人ゲームってどのくらい売れるのさ?

http://blog.goo.ne.jp/kamimagi/e/a99e98c7659db5f76ca0fdaf9090ddc5
こういうゲーム制作にまつわる色々な話は尽きないと思うんですが、ちょっとカタチが見えるものを提示してみたいと思います。


DLsite.comという、同人ゲームをダウンロード販売しているサイトがあります。

http://www.dlsite.com/
このサイトはソフトのダウンロード数を掲載してるので、その数を集計すればDLsiteでの売上がわかります。


んで、LILITHというエロゲーメーカーがあります。

http://www.lilith-soft.com/
このメーカー、ダウンロード販売に特化していて、今年は毎月のように新作を出しております。
アニメ作品を除くとその数今年だけで13本!!
もちろんDLsiteでも販売しております。


DLsiteでの13本のダウンロード数を合計すると、現時点で37,817本売上があります。(11月1日昼時点)
で、売値は1,890円なんですが、税金とDLsiteの取り分を差っ引くと、LILITHの取り分は1,300円。


37,817本×1,300円=49,162,100円
これがDLsiteでの、現時点のLILITHの売上。


他のダウンロード販売サイトや、パッケージ売りの分は含んでないので、それらを足すとLILITHの総売上はどうなるのかはわかりません。


DLsiteのLILITHのダウンロード数を見ると色々面白いこともわかります。
5,000本を突破しているソフトがあれば、1,000本に届かなかったソフトもあります。
売れる作品と売れない作品の傾向がはっきりしてますね。
コンスタントに3,000本を超える作品を出すことが出来れば、きっちり利益を出して商売ベースになるんじゃないかしら。


パッケージ作品で大作を出し、ドカンと売上を上げるのもひとつの方法ですが、ダウンロード作品で小回りが利く作品を短期間で出して売上を上げるのもひとつの方法。
大艦巨砲主義のパッケージ版だと、当たればでかいけれど、当たらなければとんでもない目に遭うので、なかなか実験的で挑戦的な作品を作れず、ついヒット作の続編頼みになってしまうように思います。
あるいはヒットしてる作品の模倣とか、ね。
Fate〜』がヒットしたら伝奇モノとか、『ひぐらし〜』がヒットしたらそういう感じのモノとか。
それに対してダウンロード版だと、当たってもそれなりだけど、当たらなくてもそれなりの被害なので、毛色の変わった作品にも挑戦することが出来ますよね。
ひぐらし〜』を始め、最近同人ゲームからヒットが出てくるのもこういう挑戦的なことが出来るのと関係あるんじゃないかなぁ。
どっちがいいかは作りたいモノで変わってくると思うので、メーカーにあったスタイルを選ぶことが一番だとは思いますが。


とりあえずこういうやり方もあるよ、ということをDLsiteのダウンロード数を集計して、見えるかたちにしてみました。