『華氏911』
今日のDVD視聴。
- 『華氏911』
今さらながらのこの一本。
この作品中で出てきた愛国者法が気になったので調べてみました。
- 米国愛国者法(反テロ法)
http://www.ndl.go.jp/jp/data/publication/legis/214/21401.pdf
愛国者法の問題点はこちら。
- 共謀罪 3度目の国会提出
http://www.tokyo-np.co.jp/00/tokuho/20051008/mng_____tokuho__000.shtml
愛国者法がなぜ気になったかというと、令状なしで捜索出来たり情報の開示されたりといった内容が人権擁護法案そっくりだからです。
『華氏911』ではテロに怯えるあまり、アメリカ国民が自分たちの大切な権利を放棄し、そのためテロに対する考察・検証・批判が出来なくなったというのです。
愛国者法+共謀罪で「あのテロ、本当はおかしいんじゃないか?」「テロの本当の原因はどこにあるんだろう?」と考えることも言うこともできなくなった、と。
さらにテロの拡大解釈もおこなわれ、直接テロとは関係ないことにまで法を適用。
これ、人権擁護法案に対し我々が持ってる不安がそのまま現実になったカタチですよね。
人権擁護法案+日本での共謀罪が成立すれば、そういうことへの考察・検証・批判はできなくなるんじゃないかなぁ。
自分は差別は無くなった方がいいと思ってますが、その差別を無くす方法が万が一間違っていたときに「それ、間違ってるんじゃない?」と言えなくなる可能性がありますよね。
「イラク侵攻は本当に必要だったの?」とアメリカで言えなくなるのと同じように。
愛国者法を優しく解説したページが見あたらなかったのでなんともですが、この愛国者法を読んでいていかに人権擁護法案が恐ろしいか再認識しました。
間違ってることを間違ってると言わせない、これ、本当に恐ろしいことだと思います。