プロレスファンよ、どこへ行く。
駅に行くと夕刊フジの刺激的な文字が目に入ってきて、ついつい記事を読みました。
- 橋本急死でわかったプロレス界の大惨状
http://www.zakzak.co.jp/top/2005_07/t2005071601.html
プロレス団体の経営危機は今になって浮上してきた問題ではなくて、各団体とも涙ぐましい経営努力をして何とか団体を維持してるってのはプロレスファンなら誰もが知る実情。
だからお気に入りの団体があれば、ファンは実券を買って見に行きましょうってことになるんですが。
プロレスをネタにしている人間からすると、もう一般の人はプロレスが今どうなってるかわからないだろうと思います。わからないから興味がわかない。だからファンしか見に行かないというどんどん負のスパイラルに陥ってる気がします。
自分はプロレス雑誌でプロレス団体の動きを追ってますが、あまりに団体が多すぎて追うのに疲れてます。
ファンでこれなのですから、普通の人がどう思うか。
昔はプロレスファンを卒業しても、あらたなファンが流入してたんですが、その流入も今はなし。
なぜ新たなファンが増えないのだろうと考えると、それはやっぱりテレビの地上波で流れないからだと思います。
テレビの地上波でのパブリシティはなんだかんだと言っても絶大で、今やそのへんの、ネットを見ないようなおっちゃんおばちゃんに「電車男」と言っても通じます。
「電車男」が急速にメジャーになったのもやっぱりテレビが取り上げるようになってから。テレビのチカラはいまだ健在なのです。
ワールドプロレスリングが30分に縮小され、ドーム大会の中継がなくなってからなんですが、ウチのマンガのプロレスネタがわからないという人が増えてきてます。
「最近プロレスネタがないですね」と言われることもありますが、それはマンガを見てる人と共有できるプロレスネタが少なくなってきていて、描いても「ネタがわからない」からなんですね。
昔は「こんなネタ、わからないでしょ?」と意地悪な思いで描いても「それはあのネタですね」とついて来る、マニア同士のニヤリとするやりとりみたいなものがあったんですが、今はわからないネタを描くと「?」、謎のネタとしてスルーされちゃいます。
そういう点で、プロレスネタのマイナー化を実感してます。