お絵かきしましょ。

はい、というわけで『Fate』も一段落したので遅ればせながらコミケレポートなんかを。


29日に上京して、30日会場に行って、本を頒布して、お越しいただいた皆様ありがとうございました。


はい、コミケレポート終わり。えっ? 短い?
だってさぁ、特に出歩いてたわけじゃないし、パンチの効いたコスプレの方が来られたわけじゃないし。
自分のサークルスペースにいて、本も予備を残すのみで、まったりとコミケ終わり。


そのあとironさんと打ち上げ兼飲み会。
ホームページの運営の話とお互い絵描きなので絵について色々お話。
ホームページの運営の話は運営というより経営の話で猛毒注意。ウチの舞台裏のガチな話を聞いたらビックリすると思う。


自分はデッサン的に正しい絵が絵としていいとは思ってないんですよ。特にマンガやアニメ、ゲームキャラの絵は。
マンガやアニメ、ゲームのキャラなんて元々デフォルメされてるから、それは紙の上でだけ存在しうる絵だし。


あと、現実の女性を正しいデッサンで描いても、それはデッサン的に正しい絵なだけで可愛い絵にならないことの方が多いと思う。裸婦像を様々なアングルで描いてみればよくわかると思う。正しくても可愛くない。可愛く見せるためには多少のデフォルメが必要となる。
逆にそのデフォルメされた絵を現実に戻したとき、例えばフィギュアなどで二次元のマンガ絵を三次元にしたら破綻が起こる。
ということはどこかで折り合いをつけるかウソをつくしかない。このウソをつく作業が「絵を描く」ということなんじゃないかなぁと自分は思います。


このウソをつく作業っていうのをironさんと色々話し合い、居酒屋の紙ナプキンに絵を描きまくり。話すより絵を描いた方が早いのが二人とも絵描きなんだなぁと思ったり。
例えば人の横顔の描き方で色々。
自分は「マンガ絵」の人なので顔に表情をつけるため口を顔の横に描いちゃうんですね。それに対しironさんは「絵」を描く人なので、あくまでも正しく口を顔の正面に描こうとする。
絵として正しいのはもちろんironさんの絵。口が顔の横にあるなんてありえねぇ〜から。でもたとえ口を顔の横に描いていてもツッコミは受けない。なぜならそれがマンガの文法だから。


この調子であーでもない、こーでもないと紙ナプキンに絵を書き散らし。
でも最後の方は酔っぱらっていて何を描いていたか思い出せませんが(笑)。


やっぱり絵って描く人の性格があらわれると思うのですよ。ironさんは頑固だけど誠実な人だから絵に対してもウソをつきたくないと思ってる方なんだと思います。それに対し自分は嘘つきですから(笑)いくらでもウソをつきます。
でも、どちらが正しくてどちらが間違ってるかなんてないですから。絵って描く人の数だけありだと思ってます。これからもお互いに切磋琢磨していきましょう。


で、ironさんと別れてそのまま大阪まで。短かったけど楽しい上京でした。