トリック

どう考えても『卒業』はプレイしなさそうなのでプレゼント。
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昨日、霊視で犯人を捜す番組をやってたので見ていた。
その中で女性同人作家さんが殺害された事件をやっていた。
そういやあれから4年も経ったんだなぁ。当時はものすごい騒ぎだったんだけど。
事件が風化するのは早いなぁと実感。


女性同人作家ということで、同人誌やコミケの映像が流れていたんだけど、その映像がやっぱり悪意を持って使われてるので釈然としない。
だって同人誌やコミケは殺人事件と何の関係もないから。
オタクに関して悪印象を与えるために使われた気がしてならない。


霊視についても三流以下というかなんというか。
ペテン師以下。
霊能力があることを証明するために封をした封筒の中身を当てたり、被害者が住んでいたマンションのまわりの地図を書いたりするのは三流のトリック。
霊視で犯人像を突き詰めて行くんだけど、これもどうとでも取れる内容。
しかも外国人犯罪をにおわせることで、検挙されなくても自分に影響がないようにしてる。
視聴者に先入観を与えてしまうから、こういう内容だったら放送しないほうが良かったんじゃないだろうか。


手品のタネを紹介してるページを読むと、宗教の奇跡や霊能力、超能力について謎を説くヒントが書かれていることがある。
例えば超能力のスプーン曲げ。
なぜ超能力者は「スプーン」を「曲げる」のか?
フォークではいけないのか?直径5ミリ、長さ3cmほどの鉄筋ではダメなのか?
スプーンが金属になる前、いやスプーンが使われる以前の超能力者は何を曲げていたのか?
そう考えると謎がとけてくるだろう。


そう、「スプーン」は「曲がる」のだ。
テコの原理を利用したり、身体の一部やテーブルの一部を使えば簡単に曲がる。
もちろんそう見せないテクニックが必要だけど。
曲がらないと思ってたものが実は簡単に曲がる。
これは先入観、思いこみを利用したトリックだ。


他にも封筒の中にいれた紙に書かれた図形を当てたり、カードを当てたりする手品もある。
これも「封筒の中のものが見えるはずがない」という思いこみを利用してるわけだ。
手品のほとんどがこの「○○できるはずがない」という思いこみを利用してる。


人間は簡単にだまされる。
だまされないと思ってる人間ほど簡単にだまされる。
それはだまされないと思ってる人間の方が思いこみが強いから。


自分はオカルトの奇跡や超能力を否定するわけではないですよ。
ないよりあった方が面白いと思ってます。
ただ、テレビが思考停止してしまって超能力だ、霊視だって言うのはどうかなぁと。
エンターティンメントでは存在してもいいと思うけど、人の生き死ににまで使うのはちょっとと考えたり。