トロロの脳髄

日々色々。


「某萌えゲーを特集した本があったから、パラパラっと読んでみたけど、これってキャラが可愛いだけで中身は何にもないな」
某知り合いのお言葉。
萌えの洗脳が解けてくる人が増えてきて嬉しいかぎり。
「中身は何もない」ってところが肝心。
萌えの行き着く先は「中身が何もない」、何もない世界ですよ。


最近週刊少年ジャンプ系のマンガばかり読んでます。
挙げ句の果てに毎週キチンとジャンプをチェックしてたり。


各マンガを単行本で通して読むとよくわかるのだけど、ジャンプの編集のレベルが一時よりものすごく上がったように感じる。
キャラ設定、シナリオ、検証資料などものすごく練り込まれてる。
これは作家ひとりでは無理なことだ。
おそらく相当な量の編集の力が働いてるのでは?
とくにシナリオはいわゆる「友情・努力・勝利」のジャンプ節なんだけど、それをキチンと昇華しきっている。
やっぱり少年マンガにはカタルシスが必要だという基本に立ち返った姿勢。
これがマガジンを逆転する原動力になってると思う。


マンガってのは絵だけじゃない。マンガはイラスト集じゃない。
絵とストーリーと作者の感性と読者の共感がそろって初めて成り立つもの。
萌えマンガ、萌えゲーは言ってみればイラスト集だ。マンガでもゲームでもない。
そういうものをマンガとして、ゲームとして評価するのはどうかと思います。


まだ目に萌えフィルターがかかってる人が多いようですが、早くその萌えフィルターを外してホンモノのマンガやゲームに触れないと
気付いたときにはマンガもゲームもなくなっていた、なんてことになりかねませんよ。
(すでにそうなってますけど…ね)


話変わって、その人個人にとって"癒し"になるものやことを検知する機械ってのがテレビで紹介されていた。
脳波を測定し、縦軸に「快適・不快」、横軸に「沈静・興奮」をとり、人間の状態がどの座標にあるかを表示する機械。
座標の位置によって「かいてき」「わくわく」「いらいら」「たいくつ」に人間の状態を分ける。


面白かったのは波の音など"癒し系"といわれてきたものが「たいくつ」に感じられてたり、
マッサージなどの刺激は「いらいら」と感じられてたりしてたこと。
"癒し系"は脳にとっても必ず"癒し系"ではないということだ。


で、考えたのが、この機械を装着して萌えマンガや萌えアニメを見たり、萌えゲーなんかをプレイしたら脳波はどこに測定されるだろうか?
ものすごく興味がある。
萌えの感情の正体がわかるんじゃないだろうか?(脳的に)
自分の予想では「いらいら」に分類されるんではないかと思う。
というわけで、どなたか一緒に測りに行きましょう(笑)。