ニュース映像の素材にはすべて日付や地名を入れたらどうだろう?

『おはようパーソナリティ道上洋三です』の中でこんな話。


ゴールデンウィークに読むニュース原稿はひな形が決まっていて毎年同じである。
混雑する道路や空港や駅を映し、ゴールデンウィーク終わり間際にはインタビューに「楽しかった」と答える子どもや「疲れました」と言う大人を映して終わる。
それでは去年の映像を使ってもわからないんじゃないのか?


……という疑問の提起。
この話を聞いて「ピコーン!!」とアタマの中にひらめきが。


2011年に双方向性や文字放送を備えた地上デジタルが始まるわけですから、ニュース映像の素材にはすべて日付や地名を入れたらどうだろう? と。
放送日や放送局の場所じゃなくて映像の撮影日や撮影場所ね。
それを電子透かしみたいにして文字放送し、視聴者がその映像を見ていつどこで撮影されたものか判断出来るようにする、と。
地上デジタルならそれが可能じゃないかしら?


もちろんすべてのニュース映像に入れるわけではなくて、プライバシーに関わるものは対象者の許可制にする。
ライブ映像にも基本的に時間と撮影場所を入れる。


メディアリテラシーが声高に叫ばれる昨今、ニュース映像に日付や地名が入ってれば視聴者の判断の大きな助けになるはずと自分は考えます。
そしてこれを法律で義務化されでもしたら、放送局のニュースのあり方はとんでもなく変わるんじゃないかな?


というのも今のニュースって、前に撮っておいた映像を流したり後で撮影した映像を流したりと時系列が実はバラバラなんですよ。
だから恣意的な編集が可能になってるんです。
そして恣意的な編集をおこなうことで、放送者の意図する結論へ持っていこうとする演出が可能になってます。


しかしそんなことは今ではとっくに視聴者にバレてるわけです。
その恣意的な編集や演出が視聴者から突っ込まれる元になったり、報道被害を生むわけで。


ニュース映像への日付や地名の記載の義務化。
もちろん罰則規定あり。
地上デジタルなら日付や地名の記載は技術的に可能だと思うんですけれどもねぇ。


でもニュースを見るのにそこまでうがった見方をしなくちゃいけないと考えるのは、自分でもどうかと思いますけどね。
そこまで行くと『カプリコン・1』だよ(笑)。