先入観。

ノドが痛く、鼻水が止まらない状態。のど飴を舐めながらハナをかみまくる、そんな日々。


奈良の女児殺害事件、マスコミ報道ではオタクの犯行に決めつけてますが、さぁどうでしょう?
神戸の酒鬼薔薇事件のときもマスコミはオタクの犯行に決めつけてましたが、真犯人が捕まってビックリ。二十〜三十代小太りオタクと100光年ぐらいかけ離れた少年が逮捕。マスコミが必死になって自己擁護の珍説を晒していたのは笑えました。


この手の犯罪報道のとき、マスコミは「マスコミが求める犯罪者=視聴率が取れる犯人像」に世論を誘導していくので捜査の妨げになる。寄せられる情報も偏ったものになる。酒鬼薔薇事件のときもこの先入観が最後まで犯人像を絞り込む妨げになった。


新潟の地震のときもそう思ったんだけど、マスコミが報道をバラエティ化して流すのはいかがなもんか。
避難所で肩を寄せ合ってる姿や、震災で崩れそうな家は視聴率が取れるだろう。しかしそれは震災に遭遇した人にとって有益な「情報」だろうか?
犯人がアキバ系オタクであるという先入観をもって流される情報は、果たして犯人逮捕にとって有益だろうか?


はっきり言ってしまえばマスコミにとって災害や事件はメシのたね、商品だ。バラエティも報道も彼らにとっては商品でしかない。商品だからセンセーショナリズムとスキャンダリズムは欠かせない。そしてマスコミは公益を追求する機関でもなんでもない、単なる営利団体だ。
営利団体の商品である以上、消費者である我々はその商品が安全で信用できるものか確認しなければならない。そして信用できなければその商品を受け取る必要はまったくない。


自分は最近のマスコミがおこなってる情報のパッケージの仕方があまりにずさんで有為的なので辟易してます。