無償の行為。

映画『スパイダーマン2』を観てきました。
色々と思うところはあるのですよ。
スパイダーマンと自分の姿を重ね合わせると、ものすごく気分がブルーなったり。


とりあえずヒロインであるメリー・ジェンことMJの態度が釈然としないなぁ。
もし『スパイダーマン3』があったら、MJはピーターに
「そんな一文にもならないことばかりやっていて!?」ってヒステリーを起こすと思います。
「ワタシとニューヨーク、どっちが大事なの!?」って。


その点でヒロインは下宿先の女の子に替わるべきだったなぁと思ったり。


"なごみ系4コマ誌"『もえよん』を購入。
ざっと読んでの印象を。


① 四番バッターがいない。


『きらら』なら海藍氏(休載中だけど)、『MOMO』ならももせたまみ氏という四番がいるんだけど
もえよん』は四番が打てそうな作家さんがいない。
四番がその雑誌の方向性を位置づけるといってもいいだけに、四番不在がこれからの課題かも。
(同人誌やエロマンガのビッグネームを連れてくればいいってもんじゃないんだなぁ)


②『あずまんが大王』の亜流作品ばっかり。


日常の中の"少し"非日常、日常の中の"少し"ズレを描いてるのが『あずまんが大王』なのですが、
もえよん』の作品のほとんどが意識的に『あずまんが』を意識してるのか、ネタの切り取り方がほとんど一緒。
だから『あずまんが』の二番煎じ・亜流といった印象が否めない。
この二番煎じ・亜流感が四番不在を強調していると思います。


③予測可能なネタばっかり。


良く言えば「お約束」。悪く言えば「ひねりがない」。
どこかで見たようなネタばっかり。
「萌え」をキーワードにしてるかぎり、ネタの重複は避けられないのかも。


④独自性がない。


②③と関連するんですが、どの作品もどこかで見たネタばかりなんですよ。
だから二番煎じ・亜流・二次創作の域を出ない。
「萌え」というお約束の中にあってお約束の重複は仕方ないのかもしれませんし、
この雑誌にマンガとしての面白さを求めず、萌えさえあればいいのであればそれでいいのかもしれませんが。


⑤自己完結してるマンガが多すぎ。


お約束を理解してる人を読者層に前提にしすぎ。
そのお約束の中でネタが完結してしまってるから、お約束がわからない人にはネタがまったく届かない。
で、作家もそれでいいんだと考えてるフシがある。
"お約束を共通体験すること"以外の面白さがまったくない。
(「こういうシチュエーション、萌えるよね〜?」「萌え萌え〜」って感じ)


新創刊雑誌の1号だから、こんなもんかなぁと思いますけれども。
もう少し4コマと4コマ雑誌を研究してから参入したほうが良かったんじゃないかしら?
もえよん』はとにかく四番バッターを作ることが急務だと思います。