「MAZDA3」「1.8」「加速」
「MAZDA3」「1.8」「加速」で検索してお見えになるかたが多いのでMAZDA3に試乗した正直なところを書いておこうかと思います。
まずMAZDA3の主なエンジン性能を。
1.8Lディーゼルエンジン:馬力116PS トルク27.5kgf・m
2.0Lガソリンエンジン:馬力156PS トルク20.3kgf・m
1.5Lガソリンエンジン:馬力111PS トルク14.9kgf・m
次にMAZDA3のライバルであるスバルのインプレッサのエンジン性能を。
2.0Lガソリンエンジン:馬力154PS トルク20.0kgf・m
1.6Lガソリンエンジン:馬力115馬力 トルク15.1kgf・m
そしてアクセラ22XDのエンジン性能。
2.2Lディーゼルエンジン:馬力175PS トルク42.8kgf・m
アクセラ22XDが化け物すぎるんですよ。馬力もトルクも1.8Lディーゼルの1.5倍以上あるんだし。アクセラ22XDの加速と比べることがまずは無茶。これが正直な感想。
アクセラ22XDだとアクセルをメリメリメリっと踏みこめば車体もメリメリメリっと加速していきます。そのときの加速はまさにシートに押しつけられるような加速です。自分がアクセラ22XDを「暴君」と呼ぶのはまさにその加速感から。この加速感と比べられるわけがないです。
MAZDA3に2.2Lディーゼルが設定されなかったのはこの加速感とエンジンの重さを嫌ったんだろうなぁと推測しております。プレミアムな乗り心地のほうを選んだんだろうなぁと。
そんな私がMAZDA3の1.8Lディーゼルに乗ったらどうなるか。物足りない。当たり前。1.8Lディーゼルはアクセルを踏んでの加速がキビキビしてないんですよ。アクセラの加速が「ドンっ!!!!」ならMAZDA3のそれは「フワー」とモーターみたいな感じ。トルクはきちんと感じるんだけど速度が急上昇せず等速で上がっていく、みたいな。営業マンの人に感想を伝えたら1.8Lディーゼルはシングルターボだからかもしれないとのこと。アクセラの2.2Lディーゼルはツインターボで車速ごとにターボを使い分けてるから。なので自分は前回の感想で峠とか攻めるには向いてなくて、高速道路を延々と同じ速度で走るほうが向いてると書いたのです。キックダウンの加速も、アクセルを踏んでの加速もそんなに強烈じゃないから「ちょっとしたときの加速」はつらいかも、と。
MAZDA3はいま新発売で評論家のインプレッションもかなりいいことが書いてるけど、エンジンについてはみんな口を濁しながら物足りないと言ってるようです。そりゃそうでMAZDA3に乗る人はどういう層でどういう走りをする人なのかを考えれば当たり前。インプレッサみたいなファミリーカーじゃないんだからさ。
出来れば次のマイナーチェンジで2.2LツインターボのディーゼルエンジンかMAZDA6ことアテンザの2.5Lガソリンエンジンが欲しいところ。
世の中、すべての男性が草食化してるわけじゃないんだから。魂動デザインが「獲物に飛びかかる一瞬」であるのならエンジンもそうして欲しいものです。