MAZDA3の1.8Lディーゼルについて。

 自分が車を購入した去年の6月の時点でアクセラに大幅なモデルチェンジの噂があり、秋にはモデルチェンジ確定といわれていたので、もう少し待ってたら新しいアクセラ、MAZDA3が買えたんじゃないの? とよく言われますが、自分はあんまりMAZDA3に興味なくて。理由はディーゼルエンジンが現行アクセラの2.2Lから1.8Lに変わり、エンジンの性能ががくんと落ちるから。2.2Lは175PS、42.8kgf・m。1.8Lは116PS、27.5kgf・m。

1.8Lディーゼルの性能は現行の1.5Lディーゼルのほうにちかいぐらい。1.5Lは105PS、27.5kgf・m。

 なぜマツダはMAZDA3であえて2.2Lより性能の落ちる1.8Lを選択したのか。まだ誰も書いていないようなので現行アクセラ22XD乗りの自分が書いてみようかと。

 おそらくそれはMAZDA3の目指した欧州車並みのプレミアムな乗り心地にとって2.2Lディーゼルは過剰すぎるからだと思います。

 2.2Lディーゼル、大トルクのためすごい加速をします。MRCC(マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール)で走らせていて、5km/hだけ速度を上げたり、ひと目盛りだけ車間を詰めようとすると身体がシートにぐっと押し付けられます。ベイブリッジで追い越しのためにアクセルを踏むと登り坂でもやはり身体がシートにぐっと押し付けられます。この加速感を不快なものとマツダは考えたんじゃないかな?

 そして2.2Lディーゼルのエンジンは重たいのです。1.5Lディーゼルと比べると80kgも重く、1.5Lガソリンエンジンと比べると160kgも重い。欧州車のようなプレミアムな乗り心地を追求しているMAZDA3にとってこの重量は足回りのセッティングに影響するからなるべくエンジンを軽くしたい、ということで2.2Lから1.8Lにしたのだと考えます。

 このエンジンの重さはそんなにアクセラに乗らない友人のTAKEにも指摘されていて、高速道路の下りの急なコーナーが続くところで「この車、前が重たいなぁ」と言われたぐらい。それぐらいやっぱり2.2Lディーゼルエンジンは重いのです。車の重量の前後比を考えたとき、乗り心地を考えれば何とか前が軽いエンジンにしたかったのでしょうね。だから1.8Lだと。

 あと、自分は気にならないのですが、ディーゼルのガラガラ音を2.2Lから1.8Lにすることで小さくしたかったのかもしれません。欧州車のようなプレミアムな乗り心地を目指してますから。

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 トルク、重量、音、2.2Lディーゼルのこれらが過剰であったためMAZDA3では採用が見送られたんじゃないかなぁと自分は考えます。

 逆に考えると過剰なエンジンを積んだアクセラはもう販売されないわけです。42.8kgf・mの暴君のようなエンジンを積んだアクセラはもう買えないのです。高速道路の合流車線なんかで狙ったところへ加速して滑り込むような走りは出来ないのです。ベイブリッジの上りでメリメリメリメリッ!! と空気を突き破っていく加速感を味わえないのです。自分にとってはそっちのほうが残念だと思います。そして現行のアクセラを買えてよかったなぁと思うのです。

 これで暴君のようなディーゼルエンジンをつんだアクセラはなくなってしまうわけで、いま持ってるアクセラ22XDを大切に乗らないとなぁと思いながらもうすぐ20,000kmだったりします。3年で100,000kmいきそう(笑)。