父親の送りかた。

現在もパソコンは故障中です。

この日記は別に社会派じゃないし個人的なことを書いてもいいだろうと思うので。


9月12日に父親が亡くなりました。
享年79歳(満年齢)。
色々な病気が重なり闘病の果ての死ですが、死に顔は穏やかでよかったです。
葬儀も9月中旬にしてはさわやかな快晴のもとでの開催で、立派に送り出してあげることが出来たと思います。


この日記を書いてる自分、ホームページやこの日記、そして父親の享年から想像していただければ、まぁそういう歳でございます。
そういう歳で、ぼちぼち両親の送り出しを考えてる人に自分なりのアドバイスを。


・事前に役割分担をしておく。


自分は次男なので喪主にはならないので。
(長男が喪主)
喪主をやってると結構動けないことがあるので、そのぶん喪主のかわりに動きました。
(買い出しや送迎など)
兄弟がいるかたは誰がどの役目をするか話し合っておいたほうがいいです。


・事前に参加者を確認しておく。


親が亡くなったらどこまで連絡を取ればいいのか、生前に確認しておいたほうがいいです。
親に亡くなったときの話をするなんて…って抵抗はあると思いますが出来れば聞いておいたほうが葬儀を進めるにあたって負担がかなり軽くなります。
遠方から来られるかたがいる場合、通夜や葬儀の日程に関わりますし、宿泊先を確保しなきゃいけないし。
誰それは呼んだのに誰それは呼ばなかったっていうのもなくなりますし。


・宗派や宗教を確認しておく。


これも親と宗派や宗教について話すことに抵抗があると思いますが確認しておいたほうがいいです。
ウチの場合、母親方と父親方で宗派が違ってたので長男が確認しておいてくれたので助かりました。
もし親が式を挙げて欲しいお寺や会場があるのならそれも聞いておいたほうがいいです。


・棺の中に入れる物を確認しておく。


あの世に持っていく物があればそれも聞いておいたほうがいいです。
自分は当日走り回って揃えました。
送り出される本人も遺族も、旅立ちするときの物がきちんと揃ってれば心残りなく送り出すことが出来るので。
自分は全部揃えることが出来たので大満足です。


・遺影のリクエストがあれば聞いておく。


ウチの父親は闘病生活が長かったので、ここ数年の写真はあんまり良いものがなくて。
長男が父親に写真のリクエストを聞いたところ18歳のときの写真を使ってくれと言われてたのですが、それは長男の判断で却下。
結局、闘病生活に入る前に撮った一番良い写真を使用しました。


将来、介護や闘病だっていう可能性があるので遺影に使う写真は元気なうちに撮っておいたほうがいいかもです。


・支払いをどうするか決めておく。


通夜や葬儀の支払いを誰がするのか決めておいたほうが良いです。
喪主である長男が全額払うのか、兄弟で頭割りするのか、支払い方法を決めておいた方があとで揉めなくて済みます。
ウチの場合、長男は父親の闘病や介護であまり貯金は無いので、次男である自分が全額払うことにしてました。
兄弟の役割として兄貴は父親の面倒を見る。
自分は闘病や介護、葬儀のためのお金を支援する。
兄弟で役割分担してました。
兄貴は葬儀費用を自分に返すって言ってましたが、自分に出来る最後の親孝行はお金を出すしかないので受け取るつもりはありません。
そこは自分にかっこつけさせてくれよ、兄貴。


・支払いをどうするか決めたらお金を貯めておく。


葬儀が終われば支払いだったり、葬儀が終わって落ち着いてから支払いだったり、支払い方法は数々ありますが、結局まとまって動かせるお金が必要です。
あとで保険金が入ってくるのでそれで払いたくても保険金の支払い時期がずれるので、葬儀費用は別に用意しておいたほうがいいです。
葬儀社によっては事前に見積もりを作ってくれるので、上の条件で親を送り出すときにいくらかかるか知っておくといいかもです。
ウチは事前に予算を確認してました。


で、一番最後に一番大切なことを。


・親と送り出しについて話し合っておく。兄弟でも話し合っておく。


もう、これに尽きるかと。
ウチの父親はわりとフランクに長男と話し合ってくれてたおかげで準備万端で式に臨めて父親本人も満足してるだろうし、残された遺族や親族も本当に満足出来た式をおこなうことが出来ました。
葬儀の段取りも支払いも兄弟で話し合っていたのですんなり済みました。


親が生きてるうちに死ぬときの話をするのは抵抗があるなぁというかたがほとんどだと思いますが、やはりそのうちやって来ることだから話し合っておいたほうがいいです。


さて、自分はどうやって逝こうかな?