同人誌の在庫について。

TwitterのTLで流れていたtweetで同人誌の在庫についてのことがあり、そのままTwittertweetしてもよかったのですがこちらで。
tweetだとまとまりがないので。


そのtweetはネタで「大晦日コミケでとんど焼きを開催して欲しい。同人誌の在庫を焼いて厄払いしたい」ということをtweetしてたのですが、これ、笑えない人も多いんじゃないかと。
同人誌を冊子にするためには印刷が必要になります。
その印刷方法はコンビニのコピーだったり家のレーザープリンターだったり印刷所のオフセット印刷だったり様々ですが、やっぱり印刷所のオフセット印刷が主流でしょう。


今は少部数でも印刷してくれる印刷所がありますが(ただし値段が高い)、印刷所に印刷を頼むと100部とか200部とかになるわけです。
んで、1回の即売会で100部とか200部とか売れるサークルさんの方が「少ない」というかほとんど「無い」。
そうすると残りは在庫で家に置いておかないといけないわけですよ。


ウチみたいなヘラヘラしたサークルならともかく、ガッチリドッシリ同人誌活動をしてる人はやっぱり刷っちゃうわけですよ同人誌を。
しかも情熱が熱くなればなるほど同人誌の発行回数は増えるわけですよ。
そうするとどんどん増えるわけですよ…在庫が。


せっかく作った同人誌なのでやっぱり持っていくわけですよ、同人誌即売会に。しかも全種類、全部数。
コミケなんかで台車の上に段ボールを乗せて搬入してる人たちがそれ。
で、即売会で売るのですがやっぱり全部数はけるわけもなく、在庫を持ち帰るために帰りも台車を押して帰ったり、宅急便で送ったり。
そしてまたもや場所をとり続ける在庫の山々。
昔、部屋ひとつが在庫で埋まってしまったって人もいたなぁ。


じゃあ、はけるだけの部数を読んで、その分だけ印刷してもらえば? ってなると思うんですけど、それもまた難しくて。
というのも印刷する部数が多くなればなるほど1部あたりの単価が下がるので。
単価が下がれば手にとってもらいやすくなる金額で同人誌を出せますし、在庫になっても1部あたりの単価が下がってれば印刷経費を早く回収出来るし。
となると在庫になるの覚悟で刷っちゃうか! となるわけですよ。
そうするとどんどん在庫が増えていくという在庫スパイラルに陥ることに。


在庫ってガッチリドッシリ同人誌活動をやってる人ほど悩ましい問題なんじゃないかなぁと思います。


ウチは基本的に家のレーザープリンターで刷ったプリンター本ですし、部数も売り切り(売り切れじゃなく売り切り)を想定して少部数ですし。
本を売り切ったらデータでも構わないという人にはデータでお渡ししますし。
だから在庫は1冊も無いんですよねぇ。
ここ最近はまともな本を出してないので余計にそうなんですが。


んで、そういう自分からすると在庫があるっていうのは実は少しうらやましくて。
もし、万が一、万が一、新刊を落としたとしても在庫で即売会を切り抜けることが出来る! これはうらやましい!
本が「無い」状態でサークルスペースに座ってることのいたたましさ。1種類でも在庫があればこんな思いはしなくていいのに。
(↑一回やらかしました)


ということで、今年もウチはプリンター本になりそう、というかプリンター本ですが。
何とか本を出せるようにしたい…と思っております、はい。


<PS>
在庫ではないですが、過去に作った本のデータは残ってるので見たい人がいるのなら公開してみようかしら?
方法は考えますが。
でも昔の絵をいま見たら死にたくなるのでどうしたもんかと。