値上げの本当の原因は?

7月1日の4コマで描いたネタに関連して、円高・円安と食料品値上げについて調べてみようかと。
なお、この記事を書いてる人間は経済素人ですので、素人目線で不思議に思ったことなどを。


まず、Googleで検索して出てくるこの記事。

  • 「食品値上げ」の裏に意外な原因 (All About)

http://allabout.co.jp/gm/gc/293143/
この記事が書かれたのは2007年10月です。
んで、2007年の円の平均値はというと117円でした。

  • USドル/円の為替レートの推移(年次) (世界経済のネタ帳)

http://ecodb.net/exchange/usd_jpy.html
2005年が110円、2006年が116円だったので2007年はゆるりとした円安だったのかな?


そしてこちらが2008年の記事。

  • 値上げラッシュの原因は? 2008年5月号 (環境レポート NPO法人ネットワーク『地球村』)

http://www.chikyumura.org/environmental/report/2008/05/01105527.html
2008年の円は103円だったので円高になっても食料品の高騰が話題になってたのがわかります。


で、自分が延々と検索していて行き当たったのがこれ。

http://www.maff.go.jp/j/zyukyu/jki/j_zyukyu_kakaku/
この表を見ればわかるのですが、穀物等の国際価格は2000年以後ずっと上昇しつつあるということです。


このことから素人の自分が持った疑問は下記の通り。

・2013年、円安で食料品が高騰したとマスコミは喧伝してるけど、今よりもっと円安だった2007年のレベルに戻る前に食料品高騰が起こったのはなぜかしら?
・数年前の異常な円高でも食料品の値段が下がらなかったところをみると、世界的に食料の需要のほうが多くて下がらなかったんじゃないの?
・今回の値上げも円安よりは穀物の国際価格が高くなってるほうが影響してるんじゃないの?
・国際的な穀物価格の上昇の前では円高はあんまり値段が下がる方向の要因にはならないんじゃないの? かりにまた円高に戻っても穀物の価格高騰が続くなら値段は安くならないんじゃないの?

…といったところでしょうか。
この穀物等の国際価格の動向を踏まえたうえで経済学の人にきちんと今回の食料品値上げについて説明して欲しいのですが。
上の疑問がわかりにくいというかたには下記の1点を説明して欲しいかな?

・国際的な穀物価格の上昇が続く中、仮に日本の円が70円台という円高に戻ったら食料品の値段はきちんと下がるのでしょうか?

これを説明できないと今度円高になったときに食料品の価格が下がらなかったら主婦層から非難を浴びることになると思いますよ? マスコミや経済学の関係者の方々?


何しろ経済学素人の考えることなので丁寧に教えていただけると嬉しいです。
m(__)m


<PS>
最近、テレビや新聞を見ていて経済学って何のためにあるのかなぁと思うのですよ。
あの人たち、批判はするけど提案はしないし、さらにその批判も数ヶ月たってみると的はずれだったとかよくあるし。
ここらで「うーん、なるほど!」って人をうならせる解説が出来る経済学関係者が出てこないと、経済学って「政治批判のための学問」「風呂屋の世間話以下」と取られても仕方ないと思うのですが。


PS2
数年をかけて緩やかに円高〜円安に動いてれば「食料品が上昇したのは円安のせいだ!」って言えばみんな円高のときの値段を忘れてるので納得してたと思いますが、ここ半年で急に円高→円安に振れれば円高のときの値段もみんな覚えてるわけで、そんなところに「値段の上昇の原因は円安!」って言われても「あれ? 円高のときには安くなってないよ?」って言われるだけですよね。
マスコミとマスコミに登場する経済関係者は「なぜ円高のときに食料品は安くなかったのか?」を説明しないと「食料品の値上げは円安のせい!」って言っても反感を買うだけだと思うのですけども。


PS3
この世界的な穀物価格の上昇をどこも伝えないのはTPP絡みの陰謀論だと考えるのは陰謀論すぎるんでしょうかねぇ?(笑)