いろいろ理由はあると思うけども。

プロレスファンとして今日はこの話題かなぁ。

  • 「こういうことをした結果」一般人をプロレスからさらに遠ざけたのかもしれない (FANTA-G)

http://plaza.rakuten.co.jp/fantag/diary/201304160001/
うーん、どうなんだろう?
『ギブUPまで待てない!!』の放送って1987年だし。
UWF設立があったり、長州力ジャパンプロレス作って全日本に行ったり、この頃ってちょうど新日本に選手がいなかった頃なんですよね。
長州力と藤波の名勝負数え歌から闘魂三銃士までのちょうど端境期というか。
なのでこの番組へのファンの批判が一般人を遠ざけたってのはあたらないと思う。
(それはファンの気質が問題だとしても)
しかも1995年の新日本対UWFインターの全面対抗戦の東京ドームの観衆の多さとかnWoブームで一般人がnWoシャツ着てたりとかもあったし。
2000年には小川直也に負けた橋本真也の復帰のために折り鶴が100万羽集まったりとか。


おそらくFANTA-Gさんはファンというかマニアの「囲い込み気質」とか「いちげんさんお断り体質」とか「にわかをバカにする排他性」とかそういうものを批判したかったんだろうなぁと思うけど、上記のようにそれがプロレスから一般人を遠ざけた理由にはあたらないと思うんですよね。
あくまでプロレスではね。
nWoシャツがおしゃれシャツで女の子まで着てた時代もあったんだから。


じゃあ、何がプロレスから一般人を遠ざけたかというと自分が考える理由はふたつ。
ひとつはTVの放送が深夜に行き時間も短縮され、放送されたりされなかったり、放映時間もバラバラで追っかけにくくなったこと。
もうひとつはプロレスが「ファンタジー」を維持できなくなったこと。


やっぱりね、番組が深夜に行き放送時間もバラバラってのが一番大きいと思う。
一般人は見られないし見ないし。
いじめの報道があったとき「プロレスごっこ」と報じられるとじゃあ今の小中学生が真夜中の30分番組を見てるのか? と。
それだったらまだまだプロレスは人気あるじゃん? と思うのですが。


ファンタジーを維持できなくなったことについては…語り出すと止まらないけど、やっぱりバーリトゥードでプロレスラーが負けたことが一番大きい。
これによってそれまで日本最強をうたっていたプロレスがバーリトゥードの下になっちゃった。
そのせいで一般人が「プロレスって『そういうもの』だ」と思い始めてプロレス最強の幻想から覚めちゃった。
アントニオ猪木の魔法がとけちゃった。
これもかなり影響があるんじゃないかなぁ。


ただね、今の新日本プロレスバーリトゥード路線を捨て、闘魂三銃士のころのスタイルに回帰してるので、見ててとても面白いですよ。
ブシロードが親会社になったことで幅広い層にプロレスを認知させようとしてますし。
(ゲームショーでリング作ってプロレスをしたりとか)


とりあえずHDDレコーダーの番組追っかけ機能でも撮り逃すことが多い放送時間を何とか固定して欲しいと思うところです、はい。


<PS>

「あれ?たしか人気があったころのプロレスってそれまで悪役にやられていた善人レスラーの怒りが8:45に爆発して大逆転が起きるよね」と思ったことがありまして。

そりゃ力道山時代とか日本プロレスの馬場・猪木時代と比べたら一般人は遠ざかってるかもしれないけど。
それは闘魂三銃士時代と比べても。